ミニ・レビュー
冨田勲が『月の光』で音楽界に与えた衝撃はとてつもなく大きかった。その処女作をリメイク&サラウンド化したアルバム。LP時代には実現できなかった壮麗な音響空間は、冨田にとっても悲願だった。彼はこの音響をイメージしていたのだ。『月の光』なくして、その後のシンセ音楽は存在しなかった。
ガイドコメント
1974年に米RCAから発売され衝撃を与えた傑作の21世紀版。「月の光」は完全リメイクのサラウンド仕様、最新機器による新たなシンセの世界が生まれた。「雲」と「アラベスク第2番」を新たに加えた注目の1枚。
収録曲
ドビュッシー,冨田勲:
01「子供の領分」〜第4曲 雪は踊っている
02口笛と鐘-アート・オブ・サウンド・クリエーション
03「2つのアラベスク」〜アラベスク第1番
04「ベルガマスク組曲」〜第3曲 月の光
05「版画」〜第3曲 雨の庭
06前奏曲集第1巻〜第6曲 雪の上の足跡
07前奏曲集第1巻〜第10曲 沈める寺
08「2つのアラベスク」〜アラベスク第2番
09夢
10前奏曲集第1巻〜第8曲 亜麻色の髪の乙女
11「ベルガマスク組曲」〜第4曲 パスピエ
12「子供の領分」〜第6曲 ゴリウォーグのケークウォーク
13「夜想曲」〜第1曲 雲