ミニ・レビュー
林光の作品は図らずも最後の弦楽アンサンブルの作品となった。追悼演奏ではないが、林への思いが込められているように聴こえるのは、こちらの思い込みだろうな。「四季」は面白い。ある種の遊びを意図していると思われるこの手の描写音楽を、アグレッシブにそしてユーモアも感じさせる演奏をしている。
収録曲
林光:〈3つの映画音楽〉
01「裸の島」〜裸の島のテーマ
02「真田風雲録」〜下克上の歌
03「秋津温泉」〜ラストシーン・新子の死
ヴィヴァルディ:〈協奏曲集「和声と創意への試み」op.8〜四季〉
04「春」協奏曲第1番ホ長調RV.269
05「夏」協奏曲第2番ト短調RV.315
06「秋」協奏曲第3番ヘ長調RV.293
07「冬」協奏曲第4番ヘ短調RV.297
演奏
長岡京室内アンサンブル (4)谷本華子,(5)高木和弘,(6)青谷友香里,(7)舘野ヤンネ(VN)