ミニ・レビュー
渡辺玲子に無伴奏がよく似合うのは、彼女の凛然とした音楽性が最大限に活きるからだろうか。超絶技巧をちりばめたパッセージにおいても、底流する音楽的な意味合いや行間に込められた想いまで逃すことなく、明晰かつ雄弁に語り尽くす。無伴奏作品は彼女のライフワークとなりそうだ。
収録曲
01無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6 (イザイ)
02無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番op.31-1 (ヒンデミット)
03無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006 (J.S.バッハ)
04無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲 (佐藤眞)
05シューベルトの「魔王」による大奇想曲op.26 (エルンスト)
06多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ」 (エルンスト)