ミニ・レビュー
ヴィヴァルディの偉大さ&愉悦がなんらの誇張も押しつけもなしに、空気のように自然な流れで漂ってくる。音楽は聴き手の心を捉えて離さない。抑制が利きながらパッショネートな歌唱、それを支える心地よくメリハリの利いた伴奏。こうした音楽を聴いていると誰もが詩人になってしまう。★
収録曲
ヴィヴァルディ:
01歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜気高き心を闘わせなさい
02歌劇「離宮のオットーネ」RV.729〜せめて読みたまえ、不実な女君主よ
03歌劇「テルモドンテに向かうヘラクレス」RV.710〜ふたつの風に海が荒れる
04歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜残酷になるがままになってはいけない
05歌劇「テムペ谷のドリッラ」RV.709〜綱、紐、矢を用いなさい
06歌劇「狂気を装うオルランド」RV.727〜つばめがさえずると
07歌劇「グリセルダ」RV.718〜空虚な陰、不正な恐怖
08歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜荒れ狂う海の嵐の中に
09歌劇「忠実なニンフ」RV.714〜おしえておくれ、ああ、おしえておくれ、結局のところ
10歌劇「ジュスティーノ」RV.717〜森で生まれ、草地で生まれ
11歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜これほどの苦しみを抱きながら、あなたは眠っている
12歌劇「離宮のオットーネ」RV.729〜嫉妬よ、おまえは私の魂にもたらした
13歌劇「ウティカのカトー」RV.705〜もしもあなたの表情にそよ風が吹いているように感じたら
14歌劇「グリセルダ」RV.718〜恐ろしい嵐の後に
演奏
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) ファビオ・ポニッツォーニ(HC) ラ・リゾナンサ