ミニ・レビュー
18世紀ナポリは新楽器チェロの可能性を切り拓く活動が盛んだったという。光が当てられる機会の少ないその作品は、高度な技巧的パッセージを織り込みながらも、素材よりは形の均整を聴かせて、同時代の協奏曲とは一味違う耳新しさがある。併録のソッリマ作品もナポリの情景を幻想する趣きで秀逸。
収録曲
01ヴァイオリンを伴うチェロ協奏曲 (ニ短調) (レオナルド・レオ)
02チェロと弦楽のための協奏曲 (変ロ長調) (ニコラ・フィオレンツァ)
03チェロ、弦楽、通奏低音のための“Fecit Neap.17” (ジョヴァンニ・ソッリマ)
044本のヴァイオリンと通奏低音によるシンフォニア (ハ短調) (ニコラ・フィオレンツァ)
05チェロと弦楽のための協奏曲 (ヘ長調) (ジュゼッペ・デ・マーヨ)
演奏
ジョヴァンニ・ソッリマ(VC) アントニオ・フローリオ指揮 イ・トゥルキーニ