ミニ・レビュー
時間の隅々まで濃やかなデリカシーで充たされる。ことさらなメリハリやソロで見せる濃密な身振りは抑え、さらり音楽の行方に身をゆだねる風情だが、息遣いのつながりには驚くほど隙がない。オケもピアノに寄り添い、時に、ふとさりげなく音を引いて情を残す室内楽的瞬間を作る。9番が出色。
ガイドコメント
内田光子がソロと指揮を務めるクリーヴランドo.とのモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズの第3弾。ピアノとオーケストラとの絶妙なブレンド具合、そこから浮かび上がるピアノの透明な響き。内田の円熟の極みが堪能できる。
収録曲
モーツァルト:
01ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノーム」
02ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467