ミニ・レビュー
鋭い切れ味でベルリン・フィルから鮮烈かつゴージャスな響きを引き出すラトルの指揮が秀逸。完璧な発声技法と卓越した感情表現で聴衆を魅了するカウフマンのホセも実に見事である。コジェナーのカルメンは立派な歌唱だが、ミス・キャストと言わざるを得ない。
ガイドコメント
ラトルとBPOによるビゼーの歌劇「カルメン」全曲盤。2012年4月に演奏会形式で録音されたもので、ラトルやコジェナーがこだわった“初演時の解釈”を見事に再現する。声楽陣も充実の歌唱を披露。
収録曲
ビゼー:
01歌劇「カルメン」全曲
01前奏曲
02第1幕より〜ハバネラ/ミカエラとドン・ホセの2重唱/セギディーリャ及び2重唱
03第2幕より〜闘牛士の歌
03第3幕より〜フィナーレ
04第4幕より〜フィナーレ
05ドキュメンタリー (録音風景及びサイモン・ラトル、マグダレナ・コジェナー&ヨナス・カウフマン インタビュー収録)
演奏
サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルリン国立歌劇場合唱団 ゲニア・キューマイヤー,クリスティーナ・ランツハンマー(S) マグダレナ・コジェナー,レイチェル・フレンケル(MS) ヨナス・カウフマン,ジャン=ポール・フシェクール(T) コスタス・スモリジナス,シモーネ・デル・サルヴィオ(BR) クリスティアン・ヴァン・ホルン,アンドレ・シューエン(BS)