SMAP / GIFT of SMAP [紙ジャケット仕様] [2CD]
- アーティスト:
- 原題:
GIFT OF SMAP
- ジャンル:
国内ロック&ポップス
- レーベル:
ビクター
- 規格品番:
VICL-64111〜2
- 価格:
3,771 円(税込)
- 発売日:
- 取り扱い店:
ミニ・レビュー
約2年ぶり、20枚目のオリジナル・アルバム。シングル曲よりも新曲中心の構成で、前山田健一、椎名林檎、志磨遼平など豪華すぎる作家陣が参加。ヒップホップからバラード、サザン・ソウル、ハード・ロックまで、なんでもアリ的ゴチャマゼ感が痛快だ。2枚目にはメンバーのソロ曲を収録。
ガイドコメント
約2年ぶりとなる2012年8月8日リリースの20thアルバム。NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』主題歌「さかさまの空」や「2012 セブン&アイの夏ギフト」CMソング「gift」を含む全19曲。椎名林檎、MONKEY MAJIKらが参加。
収録曲
[Disc 1]
01Theme of gift-prologue-
記念すべき20枚目のオリジナル・アルバム『GIFT of SMAP』の幕開けを飾る1分半程度のイントロダクション。菅野よう子が作編曲を担当。少年のような澄んだヴォーカルから、壮大かつ神聖な世界が広がるサウンドに引き込まれる。
02Just Go!
メンバーそれぞれの“WE JUST GO”の掛け声からはじまる、浅利進吾が作詞曲を手がけた突き抜けるようなアッパー・ソング。クラブ・テイストの図太いボトムを軸に、明日をがんばるために人生を楽しまなくちゃと歌うテンション高めの応援歌だ。
03さかさまの空
NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』主題歌の47枚目のシングルは菅野よう子が作編曲を担当。計算され尽くしたスタイリッシュなアレンジで爽やかな世界を構築。寝転がった時に見える空を“さかさまの空”と表現する麻生哲朗の詞にも脱帽。
04HIKARI
ジャニーズ仕事も多く手がけるHIKARIが自らの名を曲名に冠したナンバー。バッキバキのエレクトロ・テイストで、大人の色気を前面に押し出し、さらにエフェクトをかませたヴォーカルも新鮮。日本語と英語をうまく融合させた詞も楽しい。
05おはよう
“ヒャダイン”こと前山田健一の提供曲は、木村&香取のミディアム・スローのナンバー。朝目を覚ますと、台所から“おはよう”と君の声がする……失ってから気付いた日常の大切さをじんわりと歌い上げる。二人の“おはよう”の台詞にドキッとさせられる。
06君とBoogie Woogie
ナオト・インティライミ提供、ロック・テイスト全開のアップ・チューン。心地よくドライヴするサウンドとポップなメロディ・ラインからは想像もつかないほどに、キワドくエロいワードを詰め込んだ歌詞のギャップが楽しい。
07gift
作詞・麻生哲朗 、作曲・菅野よう子、編曲・CHOKKAKUというチームで制作された、20thアルバムのタイトル・ナンバーともいえるポップ・チューン。大切な君へのまっすぐな感謝の気持ちを綴った歌詞と夏を感じさせるサウンドとの相性は抜群だ。
08真夏の脱獄者
印象的なギターのイントロで幕を開ける椎名林檎の提供曲。ジャズを根底に敷いたスタイリッシュなアレンジにのせて綴られるのは、キケンな香りを漂わせる男の恋物語。夏をテーマにした楽曲ながら少しばかりの毒をしのばせる椎名林檎のセンスはさすが。
09イナクテサビシイ
メイナード&ブレイズのプラント兄弟とtax、MONKEY MAJIKのメンバーによる提供曲。ストレートなタイトルどおり、キミがいなくなってしまいさみしいと歌うゆったりとしたナンバーで、伸びやかなサビのリフレインが耳に残る。
10I Wanna Be Your Man
志磨遼平×ROY(THE BAWDIES)のコンビによる提供曲は、まるで映画『ブルースブラザーズ』のテーマ曲を思わせるオーソドックスなブラス・ロック・チューン。稲垣、草〓、香取による歌唱で、ベルトーンのコーラスやシャウトが楽しい。
11エンジェルはーと
女性目線で愛される喜びと感謝を綴る感動的なバラード。タイトル、曲調からSMAPの名曲「らいおんハート」を想起させるが、作詞は同じく野島伸司。曲中にサラッと“らいおん”を忍ばせる遊び心にもニヤリとさせられる。
12前に!
ストリングスを印象的に使い、スケールの大きなサウンドを展開するポップ・ナンバー。前へ前へと進んで行けば、いつか夢見てた場所へたどり着く……自分を信じることの大切さ、困難な夢に立ち向かう勇気を与えてくれる。
13Theme of gift-epilogue-
アルバム『GIFT of SMAP』のラストに収録された菅野よう子作編曲のインストゥルメンタル。「prologue」と対になっており、大切な“GIFT”を胸に、新たな世界へと旅立つ勇気を与えてくれるような楽曲だ。
[Disc 2]
01ねぇ…
“N.マッピー”こと中居正広自身が手がけたソロ・ナンバー。ピアノとストリングスを中心にした心温まるサウンドをバックに、“寂しい時は僕を思い出して”と優しく語りかける。リズムを刻む時計の秒針の音がいいアクセント。
02La+LOVE&PEACE
木村拓哉のソロ曲はSatomiが作詞を、マーティ・フリードマンが作編曲を担当したハートウォームなミディアム・チューン。アコースティック・ギターの導入からバンド・サウンドへと移行するスケールの大きなアレンジが心地よい。
03Special Thanks
美しいピアノのアルペジオが曲を彩る稲垣吾郎のソロ・ナンバー。すべての出来事に、君と出会えた奇跡にありがとう……近くにいる君への感謝を歌いつつ、世界の平和をも願うようなスケール感の対比がおもしろい。稲垣ならではの囁くような歌唱も好印象。
04唐獅子牡丹
草〓剛のソロ・ナンバーは高倉健が1965年に発表した楽曲のカヴァー。義理と人情が交錯する“男の世界”を歌う姿は、草〓主演の『任侠ヘルパー』を思わせる。アレンジは小西康陽が担当しており、曲の世界観とは正反対のオシャレなサウンドが楽しい。
05MONSTERS
香取慎吾のソロ曲は自身が主演するTBS系ドラマ『MONSTERS』の主題歌にして、共演の山下智久とのユニットのナンバー。攻撃的なリズムがグイグイと突き進むダンス・チューンで、がなるように歌う香取のヴォーカルが見事にハマっている。
06CRAZY FIVE
9分近くある長尺の力作にして、メンバーそれぞれの紹介が入った“FIVE”シリーズ。N.マッピーも制作に参加、各メンバーを歌ったクールなラップを経て、子供の遊びよろしく“なぁーにぃー!”と応える姿が微笑ましい。ライヴでの盛り上がり必死なナンバー。