ミニ・レビュー
今やイタリアを代表するフルーティストとして世界を股に活躍しているグリミネッリの、まあ待望の「四季」。ここはグリミネッリの緩急、強弱、季節ごとの表情の変化の具合などを楽しみたい。イタリアの古楽の連中ほど過激ではないがアグレッシブでスリリング。新イタリア合奏団との息がぴったり。
ガイドコメント
パヴァロッティに見いだされ、イタリアを代表するフルート奏者となったグリミネッリによるヴィヴァルディの協奏曲集。自身が編曲したフルート版「四季」をはじめ、新イタリアEns.とともに珠玉の音世界を紡ぎ出している。
収録曲
ヴィヴァルディ:〈「和声と創意への試み」op.8〜「四季」(アンドレア・グリミネッリによるフルート版)〉
01協奏曲第1番ホ長調RV.269「春」
02協奏曲第2番ト短調RV.315「夏」
03協奏曲第3番ヘ長調RV.293「秋」
04協奏曲第4番ヘ短調RV.297「冬」
05フルート協奏曲ヘ長調op.10-1 RV.433「海の嵐」
06フルート協奏曲ト短調op.10-2 RV.439「夜」
07フルート協奏曲ニ長調op.10-3 RV.428「ごしきひわ」
08フルート協奏曲ニ短調RV.431a「ムガール大帝」
演奏
アンドレア・グリミネッリ(FL) 新イタリア合奏団