ミニ・レビュー
オザワの十八番レパートリーが、まだ鮮度抜群だった時期(1966年)の尖った演奏がロンドンでのセッション収録で丁寧に記録されていた。英語版であることは本作の肝でもあり、劇場性の秀逸な表現をとるか、オリジナルの言葉の響きにこだわるかの選択を迫られる。CD化が遅れた理由もこれ?
ガイドコメント
若き小澤征爾の名を世界にとどろかせた、1966年録音の「火刑台上のジャンヌ・ダルク」。語りと歌で展開されるオネゲルの傑作に濃縮されたドラマを、溌剌とした切れのある演奏で見事に描き出している。
収録曲
オネゲル:
01劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」 (英語版)
演奏
小澤征爾指揮 ロンドン交響楽団,ロンドン合唱団 オーピントン・ジュニア合唱団 ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトノ) グィニス・アニア,ヘザー・ハーパー(S) ヘレン・ワッツ(コントラルト) アレクサンダー・ヤング(T) フォーブス・ロビンソン(BS) ヴェラ・ゾリーナ,アレック・クリューンズ,チャールズ・トーマス,バーバラ・ヒックス(語り役)