ミニ・レビュー
2012年7月、サンクトペテルブルク。「白夜の星音楽祭」での白熱したライヴ。「プロムナード」で聴かせる圧倒的なアタックと表現意欲の強靱さ。そのダイナミックな音の隙からフッと見える陰った表情。この光と影の対比がアリス=紗良・オットの魅力なのだ。叙情性を内に秘めたシューベルトもすばらしい。
ガイドコメント
デビュー5周年となったピアノの妖精、アリス=紗良・オットの約1年10ヵ月ぶりとなる5枚目アルバム。ムソルグスキー「展覧会の絵」ほか、シューベルトのソナタとブラームスのワルツを収録。サンクトペテルブルク「白夜祭」での白熱のライヴ録音だ。
収録曲
01組曲「展覧会の絵」 (ムソルグスキー)
02ピアノ・ソナタ第17番ニ長調op.53 D.850 (シューベルト)
03ワルツ嬰ト短調op.39-3 (ブラームス)