ミニ・レビュー
テンションみなぎって艶のある音色、ヴァイタルなリズムのノリ、そして情動の高まりを阻害しないアンサンブルのキレとスピード感。シモン・ボリバル響の首席奏者たちによる四重奏は南のエモーション横溢。息を潜めた鎮まりの時間への欲求は残るが、ハマって圧巻。ヒナステラの切れ込みなど絶品。
ガイドコメント
ドゥダメルを輩出したシモン・ボリバルso.のメンバーからなる弦楽四重奏団のデビュー・アルバム。ショスタコーヴィチとドヴォルザークの傑作に加え、アルゼンチンのヒナステラを収録した意欲に満ちた選曲だ。
収録曲
01弦楽四重奏曲第1番op.20 (ヒナステラ)
02弦楽四重奏曲第12番ヘ長調op.96「アメリカ」B.179 (ドヴォルザーク)
03弦楽四重奏曲第8番ハ短調op.110 (ショスタコーヴィチ)
演奏
シモン・ボリバル弦楽四重奏団(アレハンドロ・カレーニョ,ボリス・スアレス(VN) イスメル・カンポス(VA) エイモン・マータ(VC)))