ガイドコメント
2012年12月12日リリースの、約2年ぶりとなるアルバム。avex移籍第1弾「LOVE LOVE Summer」や「麒麟淡麗<生>」CMソング「ボラーレ〜Nel Blu、Dipinto Di Blu」を含む、人気曲を収録した渾身の一枚。
収録曲
01脳内開放-know ya mind free
“ノウナイノウナイ……”のリフレインで幕を開けるエレクトロ成分強めのアッパー・チューン。短いフレーズで巧みに韻を踏みグルーヴ感を生み出しつつ、“腕組んでる奴より腰振ってる奴が勝つ”のメッセージに象徴される力強いメッセージを響かせる。
02LOVE LOVE Summer
23枚目のシングルは、トランシーかつ爽快なビートとどこか切ないサウンドで描いたサマー・チューン。メロウでキャッチーなヴォーカル・パートを中心にしつつ、適度にチャラめなフレーズを織り込んだ歌詞で夏の恋を色鮮やかに綴る。
03guruguru
THE COMPANYが手がけた図太いボトムのトラックが印象的な24枚目のシングル。「NATURAL BEAUTY BASIC」のCMソングで、“女性を軸にグルグル回る地球”と歌ったミディアム・テンポのメッセージ・ソングだ。
04ASIA
方向性を見失った混沌とした世界を前に、“アジアの力”を見せつけろと歌う壮大なメッセージ・ソング。エレクトロなテイストを持ちつつも肉感的に動くベースがアジアンな熱気をアシスト。全英詞のサビで綴ったメロウなサビが新鮮に響く。
05GOKON Queen
熱気に満ちたサウンドに乗せて、夜な夜な合コンに明け暮れる女性の姿を歌ったダンス・チューン。“まず演じる「気が利く女」”“もう夕食代わり”など男にとっては耳を塞ぎたくなるようなフレーズが並ぶ。エスニックなテイストにまとめているのもユニーク。
06moyamoya
美しいピアノを印象的に配した4つ打ちサウンドを作り上げたh-wonderの手腕が光る、“ケツメらしい”ミディアム・ナンバー。思うようにいかない“モヤモヤ”とした毎日を描きつつ、本当の気持ちを叫び続ける大切さを綴ったメッセージが沁みる。
07ボラーレ-Nel Blu、Dipinto Di Blu (Album Mix)
ビールのCMではおなじみ、「麒麟淡麗〈生〉」CMソングとして起用されたカンツォーネの名曲のカヴァー。アコースティック・ギターやパーカッションの音色を活かしつつ、青く染まった空や広大な大地に感謝を捧げた多幸感あふれる歌詞が心地よい。
08papamama syndrome
子供の目線から両親への想いを綴ったナンバー。二人の喧嘩は僕がお弁当を残したから? など胸が痛くなるようなフレーズは、やがて世界を舞台にした平和への願いへとスケールアップ。ラストの銃声も含め、さまざまな示唆に満ちたメッセージが並ぶ。
09愛に恋して-fallin in luv with a Love
太田貴之が作曲&トラックメイクで参加したラヴ・バラード。心が洗われる流麗なハープを用いた導入から、サウンド面も含めて徹底してメロウな仕上がり。好きになればなるほど辛くなる、苦悩に満ちた葛藤を切なく歌い上げる。
10Dearest our...
タイトルの“…”に入るのは、ファン、家族、友達、スタッフ。ただただ感謝を伝えるのでなく、ともに新たな1ページを刻んでいこうというメッセージが感動的なミディアム・ナンバー。語りかけてくるようなラップとともに、メンバーの想いがじんわり染み込んでいく。
11Running man
爽やかなサウンドをバックに、迷って立ち止まるのではなく未来を信じて走り続けろと背中を押してくれる力強いナンバー。音数をギリギリまで少なく設定することで、ダイレクトにメッセージが伝わってくる。頭で韻を踏んだサビも心地よい。
12合わせた手のひらの間-in between the two palms
切なさを含んだサウンドを4つ打ちで進むリズム、耳触りのいいポップなメロディなど、ケツメイシならではといえる要素を組み合わせたナンバー。“どこにこのドロ船向かってる?”など、痛烈に日本を風刺した歌詞をしっかりと歌い切る姿勢が見事。
13YOUR WAY
さまざまな音色を巧みに使い分けたTHE COMPANYによるキメの細かいトラックが、ファンタジックかつハートウォームな世界を作り上げるミディアム・チューン。君のやり方で、君が目指す方向へ向かえ、と背中を優しく、そして力強く押し出してくれる。