ミニ・レビュー
1912年製スタインウェイ。製造番号CD75。ホロヴィッツが愛したピアノだ。この楽器でホロヴィッツが得意とした作品を弾く。曲の隅々まで克明に描き出す音の粒立ちのすごさ。いっさいの曖昧さやごまかしがきかない。この冒険に挑んだ長富彩の心意気。彼女でなければ弾けない音楽が確かに聴こえる。
ガイドコメント
20世紀前半のヴィルトゥオーゾ・ピアニストたちの演奏スタイルを現代に蘇らせるべく活動する長富彩のアルバム。ホロヴィッツが愛用していた銘器“ニューヨーク・スタインウェイ CD-75”を使い、彼の愛奏曲を弾く。
収録曲
01幻想即興曲嬰ハ短調 (遺作)op.66 (ショパン)
02エチュード第12番ハ短調「革命」op.10-12 (ショパン)
03ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」op.53 (ショパン)
04ソナタ ロ短調K.87 (L.33) (D.スカルラッティ)
05ソナタ ホ長調K.380 (L.23) (D.スカルラッティ)
06絵画的練習曲「音の絵」ハ長調op.33-2 (ラフマニノフ)
07絵画的練習曲「音の絵」変ホ長調op.33-7 (ラフマニノフ)
08絵画的練習曲「音の絵」イ短調op.39-6 (ラフマニノフ)
09絵画的練習曲「音の絵」ニ長調op.39-9 (ラフマニノフ)
10ヴォカリーズop.34-14 (ラフマニノフ/E.ワイルド編)
11「3つの小品」〜エチュード嬰ハ短調op.2-1 (スクリャービン)
12エチュード嬰ニ短調op.8-12 (スクリャービン)
13詩曲「焔に向かって」op.72 (スクリャービン)
14コンソレーション第3番S.172 (リスト)