[Disc 1]
01つつみ込むように… (15th ver.)
R&Bディーヴァ・ブームの筆頭と騒がれた1998年のデビュー曲を15周年版としてリアレンジ。ストリングスとバック・コーラスで飾り、ゴスペル度を高めた仕上がりに。当時も破格の力量だったが、うま味が随所に出たヴォーカルに成長を感じるMISIAクラシックスだ。
02DEEPNESS
TBS系ドラマ『大奥〜誕生[有功・家光篇]』主題歌としても話題となった27thシングル。“あなたさえいればいい”という強烈な想いを打ち明けたメッセージを、スケールの大きな深みのあるラヴ・バラードへと昇華している。
03恋は終わらないずっと
NHKドラマ『はつ恋』主題歌となった26thシングル。ドラマのストーリーにリンクした“忘れられない恋”について、こみ上げるような切ないメロディに乗せて描き出す。情念にすら感じるヴォーカルが、思い出に終わらせたくないという強い想いを呼び起こす。
04逢いたくていま
佐々木潤のメロディが奏でる、MISIA王道ソングともいえるミディアム・ラヴ・バラード。フックの“今 逢いたい〜”のフレーズがズドーンと胸を打ちつける。TBS系ドラマ『JIN-仁-』主題歌として感動を呼んだ23rdシングル。
05SNOW SONG
ラサーン・パターソンやブランディ作品で知られるキース・クロウチ制作のソウルフルなバラード。「IN MY SOUL」と両A面の13thシングルで、MISIA初の海外プロデュース。ゆっくりと深く溶けあうような上質なムードで描くウィンター・ラヴ・ソングだ。
06To Be In Love
アルバム『EIGHTH WORLD』収録の美麗なミディアム・スロー・バラード。穏やかな幕開けから、次第に“君に会いたい”という想いが満ちるドラマティックな展開が魅力。凛とした圧倒的な歌唱も心を鷲掴みに。映画『テラビシアにかける橋』日本版イメージ・ソング。
07THIS IS ME
性急でドラマティックなサウンドが迫るスケールの大きな展開は、鷺巣詩郎の真骨頂。緊張と躍動が鍔迫り合う4つ打ちダンサーを背に、愛という最高のソウルを描きたいと叫ぶ。身を震わせんばかりの歌唱が、天空も聴き手の心も貫く。アルバム『SOUL QUEST』収録。
08BACK BLOCKS
センセーショナルなストリングス・アレンジから幕を開ける11thシングル。ヒップホップとハウスを横断するSAKOSHIN節全開のトラックの上で、振り返らずに夢へ向かって前へ突き進めと強く説き伏せる。強い視線で先を見据えたような歌唱も凛々しい。
09Color of Life
「LUV PARADE」と両A面となった15thシングル。フランス語のポエトリーやフルートを加えて、アシッド・ジャズ〜ジャジィ・ハウス調に料理。MISIAには珍しく抽象的な日常を描いた詞世界によって、生に対する強いメッセージを伝えている。
10Royal Chocolate Flush
仕事も恋も魔法も全部欲しいと願う、ちょっと欲張りなヴァレンタイン・ソング。でも最後はあなたとなら恋を選ぶわと結ぶところがMISIAならではか。SAKOSHINのエッジの効いたアッパー・ハウス・ダンサーで、盛り上がり必至の18thシングル。
11Don't stop music!
アルバム『KISS IN THE SKY』収録の、B'zの松本孝弘によるミディアム・ロック。イントロからB'z節のギターが響く野生味あふれるサウンドと丁々発止な張り気味の声高ヴォーカルが迫る、MISIAの新境地だ。“じれったい”のリフレインが強烈。
12Back In Love Again (feat.布袋寅泰)
布袋寅泰を作曲、ギターに迎えた28thシングル。映画『大奥〜永遠〜[右衛門左・綱吉篇]』主題歌となったミディアム・ラヴ・バラードで、その世界観を意識した叙情的な詞世界と趣深いメロディで綴る。もちろん布袋の琴線に触れるギターの存在感はピカイチ。
13陽のあたる場所
「つつみ込むように…」が席巻するなか、その3ヵ月後の98年5月にリリースされた2ndシングル。ドラムが刻むシンプルなリズムの上でジャジィなソウル・ポップスを展開するミディアムで、ここでのMISIAは、歌えることの喜びと希望を穏やかな表情で語りかける。
14LUV PARADE
「Color of Life」と両A面となった15thシングル。キラキラとした希望が伝わるような曲調と楽しげな“Smile!”のフレーズが印象的。ホーンとストリングス、フルートのバックが、まさに華やぐパレードを演出している。
15CATCH THE RAINBOW (15th ver.)
21stシングルをクリス・ゲリンジャーがマスタリングした15周年ヴァージョン。笑顔が弾むダンサブルなオリジナルを、よりクラブ仕様へとチェンジ。とはいえ、しっかりと快活さを残したハウス・トラックに仕上げてあり、ライヴ映えも間違いなしだ。
[Disc 2]
01Everything
松嶋菜々子主演ドラマ『やまとなでしこ』主題歌として大ヒットし、“バラードのMISIA”を決定づけた7thシングル。松本俊明による美しく温かなメロディと寄り添いながら想いを告げる、壮大なラヴ・バラードだ。PVの印象が強く、ウィンター・ソングと思う人も多い。
02少しずつ 大切に
メロディアスな展開が得意のSHINKIROHが曲を手掛けたミディアム・バラード。“少しずつ 少しずつ”“大切に 大切に”と丁寧に紡ぐ言葉から、優しさと安らぎが伝わる。何気ない日常の積み重ねの大切さを実感するハートウォームなナンバーだ。
03忘れない日々
松本俊明が大ブレイクした「Everything」の前年に手掛けた99年の4thシングル。冒頭をはじめ、随所にホイッスル・ヴォイスを繰り出しながら、二度と戻らない恋人と一緒に過ごした貴重なメモリーに想いを馳せる。ほろ苦さを含んだバラードだ。
04眠れぬ夜は君のせい
MISIAのラヴリーな部分をとらえた、温かい音色のミディアム・バラード。夢での再会を願う恋のトキメキをドリーミーに演出する、可憐で愛らしいナンバーだ。フジテレビ系ドラマ『恋愛偏差値』主題歌に起用された10thシングル。
05そばにいて...
17thシングル「ANY LOVE」に収録された、コーセー「雪肌精」CMソング。今この瞬間そばにいてほしいという願いを、しっとりと、しかしながら熱っぽく歌うラヴ・バラードだ。MISIAの歌唱に寄り添う優しい鍵盤が、切なくも感慨深いムードを生んでいる。
06Let It Smile
さまざまなアーティストがMISIAへ向けて作った楽曲集『SINGER FOR SINGER』収録曲。ホープフルなウィンター・ラヴ・ソングで、久保田利伸らしいファンクネスを含んだR&B/ソウルとの相性もすこぶる良好。ヴォーカルと楽曲の湿度の加減も絶妙だ。
07It's just love
非シングルながらもファン人気の高いスウィートなラヴ・バラード。気づいたら走り出していた恋に戸惑いながらも、逢いたい想いを噛みしめる。アコギが爪弾く温かい音に寄り添うように、歌い口も優しい。マックスファクター「ななこなでしこ」CMソング。
08星のように…
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』主題歌となった24thシングル。いつまでも消えない僕らの恋を、何億光年先から見守るウルトラマン同様、時間や距離を超えた想いになぞらえている。詞曲ともにスケールの大きなラヴ・バラードだ。
09EDGE OF THIS WORLD
SINKIROH作曲による4つ打ちハウス・ダンサー。シリアスなムードのラヴ・ソングだが、ここでの愛はどちらかといえば普遍の愛。世界の果てまで傷が癒える愛が届くことを夢見て……という、MISIAらしいコンシャスなメッセージに満ちている。
10BELIEVE
インパクトのある前2作に続く3rdシングルは、音色を変えてジョイフルなミディアムに。ハッピーなゴスペル風コーラスを配した旅立つ人への愛のメッセージで、“さよならはいえないよ ダーリン”と涙をこらえて見送る姿を絶妙に演じたヴォーカルが印象的だ。
11太陽のマライカ
ホープフルなミディアム・バラード。マライカとはスワヒリ語で天使や恋人の意味で、アフリカに関心が深いMISIAが現地の子供たちへ想いを馳せたメッセージ・ソングだ。“Endless love〜”に深い愛情を込めた真摯な歌唱に胸打たれる。
12THE GLORY DAY
鷺巣詩郎による微笑ましいメロディに乗せて描くゴスペル調ナンバー。非シングルだが、ホープフルな歌唱もあり、クリスマス・ソングとして、ファンの人気も高い。ゴスペルクワイアに乗せられ、MISIAの熱も高まる終盤が至福と興奮を誘う。
13MAWARE MAWARE (feat.M2J+FRANCIS JOCKY)
ハワイ出身のJPも制作に参加したアッパー・ダンサー。“オ〜オオ〜”のシャウトやパーカッシヴな演出など、アフリカ色彩のパーティ・ソングはにぎやかでカラフル。米、日、スワヒリ、スペイン、フランス、ズールー語での挨拶を歌うフックで、世界は一つとメッセージ。
14いつまでも
「銀河」との両A面となった22ndシングル。イントロもなく始まる約1分半ほどの小品で、ささやかながらもスーッと染み込む深いヴォーカルとそっと添えられたピアノが愛らしい。永遠の愛のメッセージを乗せたバラードだ。コーセー「雪肌精」CMソング。
15果てなく続くストーリー
「Everything」から約1年後、NHK冬季ソルトレイク五輪テーマ・ソングということもあり、その続編的にも感じるスケールの大きなバラード。静寂な夜空を想起させる広がりのある楽曲で、丁寧に言葉を紡ぐ姿が印象的。その分クライマックスでは力強く、麗しい。
[Disc 3]
01INTO THE LIGHT (15th ver.)
ダンサブルなビートが走るイントロから開放感が炸裂する、ライヴのクライマックスを飾ることの多い人気定番曲。松井寛作曲の躍動する旋律とはちきれそうな愛情に満ちた詞が破顔一笑をもたらすラヴ・ソングだ。15周年記念版としてTOM COYNEがマスタリング。
02HOLIDAY
林田健司らしいファンキーなポップ・センスがうかがえる、自身も出演したTOYOTA「ISIS」CMソング。4つ打ちビートの上で、抑えきれない恋のトキメキを伸びやかな歌唱で微笑ましく描く。伸びやかな歌唱と“ラッタララ♪”の決めフレーズが実に気持ちいい。
03太陽の地図
朝の風景を飾った、フジテレビ系『めざましテレビ』テーマ・ソング。まぶしい朝日が照らす清々しい朝をそのまま映し出したかのような、爽やかでカラフルなポップ・チューンだ。今日もいい一日でありますようにという願いが、活力をみなぎらせる。
04Escape
MISIAの誕生日の7月7日にリリースされた6thシングル。SAKOSHINとともに手掛けたシリアスなヒップホップ・ハウス風ナンバーで、閉塞感に覆われた現状から脱したい心情を吐露する。終盤のホイッスル・ヴォイスが嘆きのように突き刺さる。
05名前のない空を見上げて
NHK連続テレビ小説『天花』主題歌となった14thシングルで、玉置浩二が作曲とコーラスで参加。一生君と歩き続けたいと語るハートウォームなラヴ・バラードだ。優しさに満ちたメロディとヴォーカルが、じんわりと胸に沁みる。
06地平線の向こう側へ
語り口は優しいが、世界が抱える現状と“何をすべきか”を問うたコンシャスなミディアム・チューン。世界のすべてに希望をもたらしたいという想いは、こみ上げる歌唱にもあふれている。テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』エンディング・テーマ。
07冬のエトランジェ
GLAYのTAKUROが提供したウィンター・バラード。哀愁漂うドラマティックなメロディと文学的な詞世界からは、悲しげな歌謡曲調のムードをヒシヒシと感じる。冷たく厳しい冬を恨むようなヴォーカルも印象的だ。映画『海猫』主題歌。
08飛び方を忘れた小さな鳥
「果てなく続くストーリー」「眠れぬ夜は君のせい」など“バラードのMISIA”を決定づけた代表曲「Everything」路線の瑞々しく壮大なバラード。傷ついても何かを得られる幸せに気づいてと歌う。スクエア・エニックス『スターオーシャン3』テーマ・ソング。
09心ひとつ
ニルソン「ウィズアウト・ユー」の雰囲気を醸し出すヴァースが印象的な12thシングルで、映画『ドラゴンヘッド』主題歌。鷺巣詩郎による陰影のあるドラマティックな旋律で描く、ノスタルジックなナンバーだ。大切な人を守る強さを熱く歌い上げる。
10キスして抱きしめて
1998年の1stアルバム『Mother Father Brother Sister』収録の、人気の高い愛らしいミッド。優しく爪弾かれる温かいアコギの音色をバックに、乙女心が揺れる恋のトキメキを歌う。ハーモニカと鍵盤も味のある演出に一役買っている。
11MELODY
シングルではないが、ライヴでも人気を誇る1998年のミニ・アルバム『THE GLORY DAY』収録曲。松井寛によるリズミカルなメロディからは、あふれる生命力を感じる。可憐なヴォーカルで、切なく愛しい恋心を若々しく歌い上げる。
12We are the music
微笑ましい“Dance Dance Step Step……”のフレーズのように軽やかなリズムを刻む、ダンサブルな4つ打ちアッパー・ハウス。松本俊明による颯爽としたメロディとともに、喜びも悲しみもステップに変えていこうとポジティヴに歌っている。
13LIFE IN HARMONY
悠久な時流と雄大な生命力を感じる、スケールの大きなミディアム・バラード。“一人では生きていけない”……皆が助け合ってこそ未来が訪れるんだと力感あふれるヴォーカルで示した、コンシャスなメッセージが胸に染みわたる。
14つつみ込むように…
一躍その名を広めた1998年の1stシングル。当時の“R&Bディーヴァ”ブームを加速させた曲にもなった。ジャジィなヒップホップ・マナーのトラックの上で、恋人と過ごす時間の大切さを語る。歌唱力はもちろん、随所に登場するホイッスル・ヴォイスにも驚嘆。
15明日へ (15th ver.)
MISIA×松本俊明の「Everything」コンビで送る麗しいミディアム・バラード。その15周年版はストリングスとピアノを軸に、躍動とピュアなムードを作り上げる。明日へ向かうことが未来の一歩というメッセージは、ラストの圧倒的なロングトーンで結実。
[Disc 4]〈DVD〉MISIA HISTORY DVD〜15th Celebration〜