ミニ・レビュー
この演奏を聴いて頭に即座に浮かんだのが、イタリア語のレジェロ(軽い)とか英語のスムーズという言葉。ヤボな力奏や熱演は一切なし。どこか余力を残しながら洗練されたスタイルで、しかし完璧に吹き抜けて行く。そんなマイヤーのクラリネットを支えるマイセンベルクのピアノも老朽。
ガイドコメント
現代最高の女性クラリネット奏者、マイヤーの近代フランス作品集。サン=サーンスやプーランクらの作品を収録。柔らかで明るい音色がフランス作品にぴたりとはまり、マイヤーの表現力の幅広さを実感できる一枚だ。
収録曲
01クラリネット・ソナタ 変ホ長調op.167 (サン=サーンス)
02クラリネット・ソナタop.184 (プーランク)
03クラリネット・ソナタ第1番 (ドヴィエンヌ)
04スカラムーシュop.165b (ミヨー)
演奏
ザビーネ・マイヤー(CL) オレグ・マイセンベルク(P)