ミニ・レビュー
松平頼則が晩年奈良ゆみのために書いた作品集の3枚目だ。ここには91年から2001年の遺作までが収められている。1940年代から雅楽との結合を目指した松平は、高度に抽象化した作品へと昇華させている。1曲を除いて歌詞はない。純粋に奈良の声を想定して書かれたきわめて美しい作品群だ。★
収録曲
松平頼則:
01おほかたの (藤壷)「賢木 (さかき)の巻」
02つれづれと (浮舟)「宇治拾帖」
03おくとみる (紫の上)「御法 (みのり)の巻」
04三つのオルドル
05三つの古い日本の歌〜1.催馬楽 美濃山
06三つの古い日本の歌〜3.声明 陪臚
07明けぬ夜に (明石)「明石の巻」
08まぼろしの宴 (プロローグ、品玄、入調)
09鳥 (迦陵頻 (かりょうびん))の急 (遺作)
10いにしへの日は
演奏
奈良ゆみ(S) (1)(7)上野信一(PERC) (2)〜(4)(8)ピエール=イヴ・アルトー(FL) (4)(6)てん・仁智(箏)