ミニ・レビュー
幸田浩子初の日本のうたアルバム。テーマは“〈ふるさと〉を失った人たちへの鎮魂の祈りと励まし”(池内紀)。彼女の声は心が鎮まることは確か。彼女の声は円く角がない。ビブラートが美しい。スーッと体にしみ込んでくる。子音も比較的はっきりしていて聴きやすい。やっぱり歌手は声だなあ。
ガイドコメント
純度の高い透明な声と高い表現力で、日本を代表するソプラノとして活躍する幸田浩子のアルバム。「赤とんぼ」「ばらの花に心をこめて」など、山田耕筰作品を中心とした“日本のうた”を集めた一枚で、胸に沁み入る歌声を聴かせている。
収録曲
01この道 (山田耕筰)
02からたちの花 (山田耕筰)
03赤とんぼ (山田耕筰)
04ペチカ (山田耕筰)
05鐘が鳴ります (山田耕筰)
06唄 (山田耕筰)
07ばらの花に心をこめて (山田耕筰)
08中国地方の子守歌 (日本古謡) (山田耕筰編)
09たたえよ、しらべよ、歌いつれよ (山田耕筰)
10浜辺の歌 (成田為三)
11椰子の実 (大中寅二)
12浜千鳥 (弘田龍太郎)
13もう直き春になるだろう (山田一雄)
14よかった (川口耕平)
15翼 (武満徹)
16小さな空 (武満徹)
17春なのに (菅野祥子)
18花は咲く (NHK復興支援ソング) (菅野よう子)
19故郷 (岡野貞一)