ミニ・レビュー
かつてチェリビダッケが叩き込んだ美しく繊細な響きを、オーケストラはまだ覚えているようだ。それをマゼールの創意工夫あふれる職人的な技で見事に料理している。なるほどと思われる箇所も非常に多く、食わず嫌いせずに聴いていただくことを望む。
ガイドコメント
2012年9月、82歳にしてミュンヘンpo.の首席指揮者に就任したマゼールによるブルックナーの交響曲第3番。二つの個性がぶつかり合った重厚にして華麗な“ミュンヘン・サウンド”をじっくりと堪能できる一枚だ。
収録曲
ブルックナー:
01交響曲第3番ニ短調WAB.103 (1889年第3稿) (ノヴァーク版)
演奏
ロリン・マゼール指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団