ミニ・レビュー
ベームに同行してウィーン・フィルと来日した若きムーティの溌剌たる指揮ぶりが目に浮かぶ75年のライヴ。首席奏者をソロに据えた二重協奏曲の緊密なアンサンブルが実に見事だ。掘り出し物はアンコールの「運命の力」。力強い音楽の奔流にイタリアの血が感じられる。
収録曲
[Disc 1]
01プロメテウスの創造物op.43〜序曲 (ベートーヴェン)
02ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調op.102 (ブラームス)
[Disc 2]
01交響曲第9番ホ短調「新世界より」op.95 (ドヴォルザーク)
02歌劇「運命の力」序曲 (ヴェルディ)
演奏
リッカルド・ムーティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [1] (2)ライナー・キュッヒル(VN) ロベルト・シャイヴァイン(VC)