ミニ・レビュー
ベネズエラのエル・システマから、ドゥダメルに続くスターが飛び出した。パーチョ・フローレスの吹くトランペットの音色は明るく輝いて、低音域から高音域まで何のストレスもなく伸びていく。しかも歌い方は柔軟。バロック音楽を集めたデビュー・アルバムだ。聴いていて愉しくなってくる心地よさ。
ガイドコメント
モーリス・アンドレ国際コンクールで優勝し、アンドレの後継者と目されているベネズエラ出身の“歌うトランペット”、パーチョ・フローレスのデビュー作。定番の協奏曲からその妙技が楽しめる曲まで、フローレスの魅力が満開の一枚だ。
収録曲
01シバの女王の入城 (オラトリオ「ソロモン」HWV67) (ヘンデル)
02トランペット協奏曲変ホ長調 (トランペットと弦楽合奏のための) (ネルーダ)
03来たれ、異教徒の救い主よ (コラール前奏曲BWV659) (J.S.バッハ)
04オーボエ協奏曲 (オーボエと弦楽のための) (チマローザ/ベンジャミン編)
05神の子羊 (ミサ曲ロ短調BWV232) (J.S.バッハ)
06孤独 (エフレイン・オッシャー)
07前奏曲第12番ヘ短調BWV881 (平均律クラヴィーア曲集第2巻) (J.S.バッハ/エフレイン・オッシャー編)
08カッコウ (クラヴサン曲集第1巻) (ダカン/エフレイン・オッシャー編)
09タランテラ2 (デ・ムルシア/エフレイン・オッシャー編)
10トランペット協奏曲ニ長調 (トランペットと弦楽合奏のための) (タルティーニ/イヴァン・イェフティチ編)
11ソイ・トゥ・アイェル (ビンボ/エフレイン・オッシャー編)
演奏
パーチョ・フローレス(TP) クリスティアン・バスケス指揮 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団