ミニ・レビュー
ゼルキンとセルが組んだブラームスだから、エンタメ・コンチェルト路線ではなく、生真面目といってよいほどのスタンスであり切り口である。しかしブラームスその人も、協奏曲をそのように弾かれることを明らかに望んでいた。とすれば、この曲を代表する演奏と評価すべきであろう。
ガイドコメント
ブラームスはゼルキン4度目の録音で、本作は彼の代表的録音のひとつ。そして、ゼルキンにとっては珍しい、バルトークとプロコフィエフの協奏曲を加えている。ゼルキンの深々とした音楽が魅力的だ。
収録曲
[Disc 1]
01ピアノ協奏曲第1番ニ短調op.15 (ブラームス)
02ピアノ協奏曲第4番変ホ長調op.53 (プロコフィエフ)
[Disc 2]
01ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.83 (ブラームス)
02ピアノ協奏曲第1番Sz.83 (バルトーク)
演奏
ルドルフ・ゼルキン(P) [1] (1)ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団 (2)ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 [2] (1)ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団 (2)ジョージ・セル指揮 コロンビア交響楽団
録音
[1] (1)68.4 (2)58.3 [2] (1)66.1 (2)62.4