ミニ・レビュー
シンガー・ソングライターとしても安定した活躍を見せる堂本剛の約2年ぶりのシングルは、TBS系ドラマNEO『天魔さんがゆく』主題歌。一度過ぎ去ったものは二度と手に入らない、そんな一瞬をかみしめるかのようにゆったりとしたビートに乗せ、美しい旋律を放つミディアム・バラード。
ガイドコメント
前作「Nijiの詩」以来約2年ぶり、2013年9月11日リリースのシングル。「瞬き」は自身の34度目の誕生日へと移り変わる瞬間に誕生した、命の尊さ、はかなさ、美しさを描いた、切なくもぬくもりあふれるバラードとなっている。
収録曲
01瞬 (まばた)き
ソロとしては11枚目、自身名義では6枚目のシングルで、自身主演のTBS系ドラマ『天魔さんがゆく』主題歌。忘れゆく記憶と新たに刻まれる未来という人生の無常を、彼ならではの言葉で綴る。屋敷豪太やSWING-Oら気鋭の演奏陣による淀みない音空間が白眉。
02Clap Your Mind
ファンキーなホーンやバック・ヴォーカルとの掛け合いを配した、ジャズ・ファンク・スタイルのナンバー。詞はほぼ“Keep on shamanippon!”という堂本剛のポリシーを繰り返すだけだが、精鋭のバックを味方につけて心地よく泳ぐように歌っている。
03Tearful melody
清らかだがもの悲しさをはらんだSWING-Oの麗しいピアノの旋律は、タイトルのようにまさに涙でいっぱいのメロディ。生まれてから死ぬまで、出会いや別れを繰り返すたび、何度涙が“愛”や“哀”を描くんだろう……生命の美しさ儚さと独自の視点で語ったナンバーだ。
04Welcome to shamanippon
本人出演のTBS系ドラマ『天魔さんがゆく』のオープニングを飾るインスト曲。電気グルーヴ周辺仕事やLAMAの一員で著名なagraphこと牛尾憲輔のテクノ/エレクトロ・アレンジを大胆に採用し、堂本剛が掲げる超自然観“shamanipon”へといざなう。