ミニ・レビュー
キース・ジャレットの18年ぶりのバッハ。平均律第1巻以外のバッハ作品はチェンバロで演奏していたが、今回はピアノを使用。個性や閃きを押し立てずに、ヴァイオリンのマカルスキとともにバッハの世界の中に没入することに喜びを見出しているような印象で、シンプルな美しさが際立っている。
ガイドコメント
キースのバッハはすでに高い評価を得ているが、これは19年ぶりのバッハ・アルバムだ。ヴァイオリンのマカルスキは、キースとの親交も深いアメリカ出身の実力派。真正面から取り組んだ軽やかで清新なバッハが聴ける。
収録曲
J.S.バッハ:〈ヴァイオリンとピアノのための6つのソナタ〉[Disc 1]
01ソナタ第1番ロ短調BWV1014
02ソナタ第2番イ長調BWV1015
03ソナタ第3番ホ長調BWV1016
[Disc 2]
01ソナタ第4番ハ長調BWV1017
02ソナタ第5番ヘ短調BWV1018
03ソナタ第6番ト長調BWV1019
演奏
ミシェル・マカルスキ(VN) キース・ジャレット(P)