ミニ・レビュー
約1年2ヵ月ぶりとなるセカンド・アルバム。作曲を久保田利伸、作詞を和田唱(TRICERATOPS)、編曲を大沢伸一が担当した「原始的じゃナイト〜アナログ ラブ〜」をはじめ、ヒャダイン、RYOJI(ケツメイシ)ら豪華ゲストが大挙参加。どんな曲調でも歌いこなす乾いた歌声がクセになる。
ガイドコメント
約1年2ヵ月ぶり、2013年9月11日リリースのアルバム。パスピエによるドラマ主題歌となったシングル「怪・セラ・セラ」のほか、久保田利伸、和田唱(TRICERATOPS)、AI、Jeff Miyahara、ら豪華ミュージシャンが多数参加。
収録曲
01SING FOR YOU
3rdアルバム『A NUDE』の冒頭を飾る、STYが詞・曲・編曲を手がけたダンサブルなR&Bチューン。ヴォコーダーを使った部分と片言のような歌い方をした部分が交互に出てくる、無機質なヴォーカルが妙にクセになる。
02怪・セラ・セラ
詞・曲・編曲をパスピエのメンバーが手がけた、アジアン・テイストなフリと“ケセラセラ”というフレーズが絶妙にマッチした、ユーモラスなロック・チューン。日本テレビ系ドラマ『心療中-in the Room-』主題歌。
03あの虹の向こうまで
シンガー・ソングライターの森大輔が詞・曲・編曲を手がけた、おおらかなミディアム・ナンバー。美しい景色の描写と「ありのままでいい」というポジティヴなメッセージを織り交ぜた歌詞が爽快。最後に転調する部分で、より気分がアガること必至!
04君の風になって
ケツメイシがサウンド・プロデュースしたミディアム・チューン。切ないマイナー・コードの展開とクールなヴォーカルにあって、“君”を想う気持ちを情熱的に綴った歌詞が際立っている。セクシーな女声コーラスがムーディ。
05パレード
前山田健一が作詞と編曲を、Nakajin(SEKAI NO OWARI)が作曲を手がけた、にぎやかなポップ・チューン。アコーディオンやホーン、ストリングスの音色がゴージャスな、とびっきりポジティヴな楽曲に仕上がっている。
06EVERYBODY UP
AIが作詞作曲に参加し、ハロー!プロジェクトなどを手がける鈴木“Daichi”秀行が編曲した、全編英語詞のグルーヴィなレゲエ・チューン。陽気な男声コーラスとメロディが心地よい、青空や太陽が似合うナンバーだ。
07原始的じゃナイト〜アナログ ラブ〜
和田唱(TRICERATOPS)が作詞、久保田利伸が作曲、大沢伸一が編曲を手がけたアーバンでムーディなポップ・チューン。重厚なホーンの音色ととろけるように甘い歌詞、ドラマティックな展開のメロディがクセになる。
08NEXTACTION (feat.藤ヶ谷太輔 (Kis-My-Ft2))
Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔をフィーチャーした疾走感あふれる激しいロック・チューン。ベース・ラインを強調した重低音と藤ヶ谷のエモーショナルなラップとはうらはらに、クールな表情をみせるヴォーカルの対比が肝。
09PAri-PArA
本人とSMAPの香取慎吾と組んだユニット、The MONSTERSが作詞作曲を、Jeff Miyaharaが編曲を手がけたパラパラ風のダンス・チューン。意味のない日本語と英語が混ざった語感の良い歌詞がクセになる。
10MAGIC
☆Taku Takahashi(m-flo)がプロデュースを手がけた、アップ・テンポのバラード。ワールドワイドかつロマンティックな歌詞ときれいなメロディがマッチした、メルヘンチックなナンバーに仕上がっている。
11Stand Alone
“サムライ・ギタリスト”を名乗るMIYAVIが作詞・作曲・編曲、さらにギターで参加した、緊張感あふれるロック・チューン。音数の少ないシンプルな演奏だけに、ギターの超絶テクニックが冴える。歌詞も“サムライ”の魂が乗り移ったか、かなり男らしい。
12蜃気楼
仙台出身のシンガー・ソングライター、Rakeが作詞作曲を手がけた、ハートフルなミディアム・チューン。日々の何気ない景色と恋人との楽しい思い出を織り交ぜた歌詞と切ないメロディが胸に響く、別れのナンバーだ。
13夏のオリオン
本人が作詞(共作)と作曲を手がけた、流麗なピアノの音色が心地よいメロディアスなバラード・ナンバー。タイトルどおりの美しいフレーズをちりばめた歌詞を、丁寧に紡ぐ優しいヴォーカルが、とびっきりロマンティックだ。