ミニ・レビュー
おもに1950年代から映画音楽に積極的に取り組んでいた作曲家5人の作品を取り上げている。今回もめったに聴くことのできない作品ばかりと言ってよく、花岡の慧眼に、そして演奏に感服する。中では斎藤高順の雄弁な作品と、芥川也寸志のシンプルで美しい作品がとても興味深かった。★
ガイドコメント
日本人作曲家の知られざる作品を丹念に掘り起こしている花岡千春による、映画音楽も数多く手がける作曲家の、めったに聴けないピアノ曲集。これまた珍しくも貴重な、刺激的で興味深い一枚。
収録曲
01プロムナード (斎藤高順)
02野に咲くすみれ (こどものためのピアノアルバム:現代日本の作曲家による) (斎藤高順)
03汽車は行く (こどものためのピアノアルバム:現代日本の作曲家による) (斎藤高順)
04黒と白のトッカータ (こどものためのピアノアルバム:現代日本の作曲家による) (斎藤高順)
05プレリュードとフーガ (斎藤高順)
06バレエ「かぐや姫」〜金の枝の踊り (黛敏郎)
07ギリシャによせる二つの子守歌 (松村禎三)
08ノクターン第一 (早坂文雄)
09ノクターン第三 (早坂文雄)
10こどものためのピアノ曲集「24の前奏曲」 (芥川也寸志)
11そばの花さく (映画「カルメン故郷に帰る」挿入曲) (木下忠司)