ミニ・レビュー
膨大な音群を制御する手法を確立する以前のギリシャの音素材による初期作品と、確立後の真骨頂たる打楽器作品。書法には大きな違いがあるが、ソノリティに対する志向はすでに同質。一方で、録音された電子音との合奏による打楽器2作は、肉体ぎりぎりの衝迫感よりも精緻にクール。意外さが新しい逸品。
収録曲
クセナキス:
01ズィイア〜独唱、フルートとピアノのための
02六つのギリシャのうた〜ピアノのための
03プサッファ〜打楽器とエレクトロニクスのための
04ペルセファサ〜打楽器とエレクトロニクスのための
演奏
(1)アンゲリカ・カタリオウ(MS) ディミトリ・ヴァシラキス(P) セシル・ダルー(FL) (2)ニコラス・サマルタノス(P) (3)(4)ダニエル・チャンポリーニ(PERC)