ミニ・レビュー
ヤンセンが自ら主宰する音楽祭の仲間と奏でたバッハは軽やかで流麗。柔軟性に富んだソロには諸々の創意がさり気なく盛り込まれており、彼女の音楽的な引き出しの潤沢さに感嘆させられる。実父がチェンバロ、弟がチェロを弾くという、この上なく家庭的な布陣が醸す親密な雰囲気も魅力的。★
ガイドコメント
2012年の来日公演が高い評価を得たヤンセンの2枚目となるバッハ・アルバム。協奏曲3作品とソナタ2作品を収録。オーケストラは10名の弦楽器とチェンバロという編成。前作に引き続き、意欲的で新鮮なバッハを聴かせている。
収録曲
J.S.バッハ:
01ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
02ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
03オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調BWV1060R
04チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第3番ホ長調BWV1016
05チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第4番ハ短調BWV1017
演奏
ジャニーヌ・ヤンセン(VN) ヤン・ヤンセン(HC,OG) (3)ラモン・オルテガ・ケロ(OB) (1)〜(3)ボリス・ブロフツィン,シンディ・アルブラハト,フレードリク・ポールソン,ユリア=マリア・クレツ,ティーメン・ハウシング,モニカ・ウルボナイテ(VN) ニムロッド・ガズ,パウリーネ・ザクセ(VA) マールテン・ヤンセン(VC) リック・ストーテイン(CB)