ミニ・レビュー
グリュミオー(1921〜86)ただ一度の来日時(1961年)の録音第2弾。バッハの無伴奏はロマン派の流れを汲むかと思いきや、古楽奏法を経験した現代の耳にもなじむ“正統派”。ブラームスも真摯に作品に向き合い、音楽が自然に流れ出る。現代ヴァイオリンのあり方をもあらためて考えさせる。
ガイドコメント
1961年、グリュミオー唯一の来日時に行なった公演の模様を収めた貴重な記録。優美な音色を響かせるJ.S.バッハ「シャコンヌ」とブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番を収録。巨匠ならではの味わい深い名演だ。
収録曲
J.S.バッハ:
01無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004〜シャコンヌ
ブラームス:
02ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調op.78
演奏
アルテュール・グリュミオー(VN) (2)イシュトヴァン・ハイデュ(P)