01氷の心 (キャスト)
ディズニー映画『アナと雪の女王』に使用されたヴォーカル曲。氷を切る音や運ぶ音をビートに見立て、力強い歌と作業の掛け声で幕を開ける採氷夫たちの労働歌で、“寒さと冬の空気と山の雨”が合わさってできた氷を誇りつつ、畏怖の念も抱く採氷夫たちの心情が描かれる。
02雪だるまつくろう (クリステン・ベル、アガサ・リー・モン&ケイティー・ロペス)
魔法の力が強大になり部屋にこもってしまったエルサに向けて、アナがドア越しに“雪だるま作ろう”と歌いかけるディズニー映画『アナと雪の女王』の劇中歌。子供から大人になるまで3つの時期のアナによる歌唱で、わけもわからず拒絶される彼女の深い悲しみを描く。
03生まれてはじめて (クリステン・ベル&イディナ・メンゼル)
ディズニー映画“アナ雪”劇中歌。エルサの戴冠式のため、1日だけ特別に開かれた城の門。弦を駆使してワクワクするようなサウンドを生み出し、さまざまな“生まれてはじめて”に歓喜するアナの歌声が感動的。アナとエルサの心境の対比が切ない掛け合いも胸に響く。
04とびら開けて (クリステン・ベル&サンティノ・フォンタナ)
ディズニー映画『アナと雪の女王』に登場するアナとハンスによるデュエット。文字通り“とびらを閉められて”生きてきたアナと、王子としてさまざまな“とびらが閉まって”いる状態で生きてきたハンス。運命的な出会いに高鳴る想いを、軽快な曲調に乗せて歌う。
05レット・イット・ゴー (イディナ・メンゼル)
“レリゴー、レリゴー〜”のフレーズで社会現象も巻き起こした“アナ雪”の劇中歌。雪山の奥深くで、はじめて人の目を気にすることなくふるまうことができるエルサの心情は、伸びやかな歌声にもハッキリと表われている。ドラマティックなサウンドも秀逸。
06トナカイのほうがずっといい (ジョナサン・グロフ)
“アナ雪”劇中歌で、山小屋のなかでトナカイのスヴェンとともに眠るクリストフの弾き語り。クリストフ自身の言葉と彼がスヴェンの“ふり”をしながらの掛け合いが楽しい1分弱の小品で、人里離れた山奥で暮らす“二人”ならではのリアルな想いが詰まっている。
07あこがれの夏 (ジョシュ・ギャッド)
ディズニー映画『アナと雪の女王』に登場する、魔法によって生まれた雪だるまのオラフが歌う劇中歌。“夏に憧れる雪だるま”である彼が、夏にやりたいことを無邪気に歌い上げるさまはキュートかつユニーク。冬っぽい鈴の音と夏っぽいハワイアン風のアレンジの融合も見事。
08生まれてはじめて (リプライズ) (クリステン・ベル&イディナ・メンゼル)
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇中歌で、「生まれてはじめて」のリプライズ・ヴァージョン。アレンデールに“永遠の冬”が巻き起こってしまったことが告げられたあとの、二人の掛け合いは圧巻。戸惑いや恐怖の感情をぶつけるエルサの迫真の歌唱に胸が詰まる。
09愛さえあれば (マイア・ウィルソン&キャスト)
ディズニー映画『アナと雪の女王』に登場する、妖精のトロールたちによる劇中歌。3分ほどの短い楽曲ながら、ストーリー仕立てで目まぐるしく展開するアレンジとトロールたちが入れ替わり登場するキュートな歌がたっぷり楽しめる、ディズニーならではの一曲だ。
10レット・イット・ゴー (エンドソング) (デミ・ロヴァート)
デミ・ロバートが歌う「レット・イット・ゴー」のエンドソング版。よりドラマティックになったアレンジをはじめ、歌詞も“アナ雪”劇中歌からマイナーチェンジ。“レット・イット・ゴー”というフレーズが背中を押してくれる言葉のように響くのが不思議。
11ヴェリィ (フィーチャリング・カントゥス)
映画『アナと雪の女王』の冒頭を彩った劇伴。民族的な響きを持たせた男声コーラスと、神秘的な女声コーラスが絡みあいながら進むア・カペラ・ナンバーで、曲全体で大きなクレッシェンドを描いている。大きな“予感”に満ちた一曲。
12エルサとアナ
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴。弾むようなストリングスで幕を開け、明るく爽快な展開から徐々に不穏な表情へと変化。3分弱の短い作品ながら、無理なくストーリーを落とし込むクリストフ・ベックの手腕が光る。
13トロールたち
ディズニー映画『アナと雪の女王』に登場する妖精“トロール”の名を冠した劇伴。ベースはストリングスなどオーケストラ的なサウンドながら、シタールのような民族楽器を取り入れることで、人里離れた場所に住む彼らの不思議な雰囲気を演出している。
14戴冠式の日
ディズニー映画『アナと雪の女王』に登場するアレンデール王国家の長女、エルサの戴冠式の日を描いた劇伴。ワクワクやソワソワ、喜びや開放感をすべて詰め込んだ満ちたかのようなスピード感のある楽曲で、全編を支配するストリングスが小気味よく響く。
15アレンデール王国- HEIMR タRNADALR -
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴で、主人公のアナやエルサが暮らす“アレンデール王国”の名を冠した楽曲。神聖な儀式を思わせる、優しくも神秘的なコーラスからなるア・カペラで、教会で聴くような高貴な歌声の響きが心地よい。
16雪の国のワルツ
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴で、タイトルどおりの流麗なワルツ。なめらかで優雅な弦の音色と爽やかなメロディを中心に、まさに“雪の国”を思わせるサウンドを構築。とはいえ寒々しくはなく、ほのかな温かみも感じさせる。
17秘められた力
触れるものすべてを凍らせてしまうというエルサの“秘められた力”を描いた『アナと雪の女王』の劇伴。緊迫感に満ちたオーケストラ・サウンドは、力そのものの恐ろしさとそれを知られてしまうことへのエルサの恐怖を見事に描き出している。
18アナの追跡
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴で、1分ほどの小品。緊迫感をあおるストリングスとまるでファンファーレのような勇壮な管のメロディ。姉であるエルサを思うアナの焦燥感や不安など、さまざまな感情がこもっているかのようだ。
19前に、上に
道を突き進む冒険者の心情を描いたような勇壮なオーケストラが印象的な『アナと雪の女王』劇伴。ストリングスや管を巧みに使って効果音のような音を作り出し、シーンとシンクロさせるための小さな仕掛けが随所に忍ばされているのが楽しい。
20オオカミだ!
不穏なストリングスの導入から一気に緊迫感のあるサウンドへと展開し、息の詰まるような2分弱を作り出したディズニー映画『アナと雪の女王』劇伴。焦燥感をあおるようなスネアドラムなど打楽器を印象的に配し、オオカミの恐怖を巧みに演出している。
21ノースマウンテン
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴。不安を抱えながら歩んでいくような前半から、視界が開けていくようなファンタジックな中盤を経て、どこまでも美しいラストへ。1分半ほどの時間のなかで、クルクルと表情を変えていく。
22ほんとに仲良しだったよね
ディズニー映画『アナと雪の女王』から、主人公であるエルサとアナ、二人の心情を描いた劇伴。悲しげなストリングスを中心に、ドラマティックながら余白をたっぷりと残したサウンドは、二人の複雑な心情や思い出を引き立てている。
23マシュマロウ・アタック!
ディズニー映画『アナと雪の女王』に登場する、氷の城を守る怪物“マシュマロウ”を描いた緊迫感ある劇伴。低音を力強く響かせ、極端なほどに強弱をつけたアレンジは迫力満点。氷の牙や爪を武器に大暴れするマシュマロウが目に浮かぶようだ。
24落ち着くのよ
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴。不穏なホルンの音色で幕を開ける1分程度の小品。流麗な弦楽器の音色とロングローンを中心とした管楽器が巧みに組み合わさり、不安に駆られる登場人物の複雑な心境をうまく表わしている。
25真実の愛だけだ
ディズニー映画『アナと雪の女王』を彩った劇伴。低音を効かせたどんよりとした導入から、さまざまなフレーズを組み合わせて緊張感や焦燥感をあおるようなサウンドを構築。少しずつ力強く変化していくアレンジも見事。
26囲われた山頂
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴。同音でリズムを刻むストリングス、切り裂くような管楽器のバッキング、教会音楽的なコーラスなど、徹底的に緊張感を煽る。オーケストラ・サウンドならではの分厚いアンサンブルが効果的。
27アレンデールに戻る
ディズニー映画『アナと雪の女王』終盤、無骨な山男のクリストフの心情を描いた劇伴。なにかに追われるような緊張感と疾走感のある前半と、儚げな弦を主体としたゆったりとした後半。まったく異なるアレンジへと変化していく。
28本当の狙い
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴。音数は少なめながら低音を主体にどんよりとしたサウンドを作り出した導入から、リズムを刻むストリングスが参加してスピード感を増した後半。恐怖すら感じさせる不穏な響きが生み出されている。
29溶けたってかまわないさ
ディズニー映画『アナと雪の女王』終盤、雪だるまのオラフの心情を描いた劇伴。穏やかなストリングスを中心に、ゆったりとしたサウンドスケープを構築。終盤は「本当の狙い」のフレーズも登場するが、勇壮な雰囲気に満ちているのが不思議。
30氷原
ディズニー映画『アナと雪の女王』の劇伴。4分以上と同映画の劇伴としては長尺曲だが、一貫して絶望感にも似た悲しみに満ちたサウンドが支配。極端なほどにダイナミクスに富んだアレンジによって、緊張感を巧みに引き出している。
31大氷解 (ヴェリィ リプライズ)
ディズニー映画『アナと雪の女王』のクライマックスを彩った劇伴。ストリングスによる静かな導入から、徐々にさまざまなパートが参加していく。「ヴェリィ」のコーラスや「雪だるまつくろう」のフレーズなども取り入れるあたりがニクい。
32エピローグ
ディズニー映画『アナと雪の女王』のラストを彩った劇伴。「生まれてはじめて」と「雪だるまつくろう」のインスト・オーケストラ・ヴァージョンといった趣きで、多幸感に包まれるような温かいサウンドが展開。大団円にふさわしい楽曲だ。
33レット・イット・ゴー〜ありのままで〜 (エンドソング) (日本語歌) (May J.)
ディズニー映画『アナと雪の女王』日本語版エンディングに起用された「レット・イット・ゴー」のMay J.ヴァージョン。バックは英語版「レット・イット・ゴー」と同じながら、May J.の伸びやかかつ優しい歌声が完璧にハマっている。