ミニ・レビュー
気鋭の古楽アンサンブルによる鮮烈かつ柔軟な演奏がえも言われぬ魅力を放ち、チェコの名花ブラジコヴァーの清澄な歌声が聴く者に至福の時をもたらす。17世紀ドイツの知られざる独唱カンタータが醸し出す典雅な佇まいをしみじみと伝える傑出したCDである。★
収録曲
01全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ (ショップ)
02深い淵の底から (フェルチュ)
03オルガン独奏のためのチャコーナ ヘ短調 (パッヘルベル)
04わたしの身体は確かな肉 (パッヘルベル)
05ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバの2声と通奏低音のための12のソナタop.2~第7ソナタ (クリーガー)
06おお、やさしきイエス (ビーバー作と推定)
07イエスさま、わたしたちの贖 (あがな)い主 (カプリコルヌス)
08憐れんでください、救世主であらせられるかた (エーバルト)
09天に向かって、わが父のほうへ (ブクステフーデ)
演奏
ハナ・ブラジコヴァー(S) アンサンブル・コルダルテ(ダニエル・ドイター(VN) ハイケ・ヨハンナ・リントナー(VG) マルクス・メルクル(HC,OG))