ガイドコメント
前作『TIME』以来約1年ぶりとなる、2014年3月5日リリースのアルバム。海外アーティスト初の日産スタジアム公演開催をはじめ、10周年にふさわしい足跡を刻んだ東方神起。進化し続ける彼らのヒット曲を満載した充実作だ。
収録曲
01I love you (Introduction)
山本加津彦による優しくささやかな鍵盤が映える通算7枚目のアルバム『TREE』の約1分40秒のイントロダクション。想いが言葉になかなか伝わらずとも愛の歌を歌い続けるよと語りかける、ジェントルなラヴ・バラードだ。
02Champion
ヒップホップとエレクトロ・サウンドをミックスさせた自己称賛ソング。自身を不死身のボクサーのチャンピオンに見立て、俺らのようにやってみなと挑発。唯一無二の気概と矜持を示した、野性味あふれるデジタル・ダンサーだ。
03Breeding Poison
ヒップホップな前半からEDMへとギアチェンジする変速的な展開がユニーク。途中でセリフも挿入されるなど不規則な構成が、分子が“増殖する”(=Breeding)といったイメージにぴったり。甘い誘いに惑わされず、自分の意志を貫けと叫ぶ。
04愛をもっと
君のために僕の愛をもっと届けたい……と願うメロディアスなミディアム・バラード。甘さのなかにも強い信念がうかがえる、二人のヴォーカルの訴求力は抜群だ。本人たちも出演した江崎グリコ「牧場しぼり」CMソング。
05Cheering
まぶしい太陽から元気をもらえる朝を描いたようなアクティヴなサウンドが印象的なダンス・チューン。爽やかな“頑張っていよう”のフレーズは、心身ともにハツラツとさせてくれる。もう一度夢を見るために頑張ろうと背中を押すエール・ソングだ。
06Something
ささやきから幕を開け、褐色のベース、照りのあるホーン、華やかなコーラスと、艶やかなジャズ・テイストでスウィング。本当は臆病なんじゃない? とクールを気取るレディの心を揺さぶる、プレイボーイな男のアプローチを描く40thシングル。ノリの良いヴォーカルもキマっている。
07Good Days
明日はきっと“いい日”やって来るから……今はその思いを胸に抱いて信じ続けようと優しく語りかける。カッティング・ギターと麗らかなストリングスによる清々しいサウンドが、未来へ夢を運ぶそよ風のように吹き抜ける。歌声は優しくも力強く響く。
08Hide&Seek
どんなに遠くてもたどり着くまで探し続けると、必死に愛を得ようとする姿を“かくれんぼ”に見立てたラヴ・ソング。先が読めない展開をスリリングなダンス・トラックと野性味あふれる歌唱で描写。ドラマ『チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮』主題歌の40thシングル。
09信じるまま
スティーヴン・リーが作・編曲を手掛けたエレクトロなダンス・トラックが、デジタルでソリッドな曲世界を構築。信じるまま、倒れるまで戦おうと叫び励ます、信念のメッセージ・ソングだ。ラストのフレーズとともに放たれるキッスは悩殺度抜群。
10SCREAM
冒頭から“標的はオマエだ 覚悟しておけ”と物騒な叫びから始まるが、映画『貞子3D2』主題歌となったとなれば納得か。野性味あふれる雄々しいデジタル・ロック風で、愛と欲望どっちが欲しいんだ? と迫る。切り裂くような歌唱が印象的な38thシングル。
11Crazy Crazy Crazy
ファンキー・ディスコ調のカッティング・ギターが踊るように走る、キャッチーなアッパー・ダンス・ロック。終盤まで一気に聴かせるノリも文字通りに“Crazy”。自己を解放せよと叫ぶヴォーカルも爽快で痛快だ。
12OCEAN
“ウガ、ジャカ、オラ、ギヴ・ミー・ビート”の導入もインパクトを与える37thシングル。爽やかな季節感を描いたエロクトロ風味のダンス・ビートに乗せ、心待ちにした夏への期待感を煽る。エッジな清涼感は二人にピッタリだ。
13TREE OF LIFE
7thアルバム『TREE』のタイトル曲ともいえる流麗なメロディを紡ぐミディアム・バラード。四季の移り変わりとともに成長する大きな木とともに愛も育んでいこうと歌う、エターナルなラヴ・ソングだ。熱のこもった歌唱も感動を呼ぶ。
14Good-bye for Now
ズッチャ、ズッチャという快いギターのリズムやクラップが、晴れ晴れとしたハッピーな空気を生み出す。また会う日まで笑ってさよならと告げる前向きな別れの歌だ。ヴォイスパーカッションやポップなスキャットなど、楽しげなムードが嬉しい。
15I love you (Full Version)
16Very Merry Xmas