ミニ・レビュー
話題作であり、問題作であり、文句なく傑作。演るにも聴くにも頭の固さが試される文字通りの試金石。ドヴォルザーク、常識的には“ありえない”編曲だが、冒頭からその説得力がすごい。聴かずに馬鹿にしては損をする希有な一枚。「シンフォニエッタ」冒頭などでワグナー・チューバを使用している。★
ガイドコメント
東京佼成ウィンドo.の定期公演ライヴ録音シリーズの第5弾。ヤナーチェクの孫弟子であり、チェコ・ドヴォルザーク協会会長だったエリシュカが登場。初めてウィンド・オーケストラを率いたことで話題を呼んだ公演だ。
収録曲
ドヴォルザーク:
01序曲「謝肉祭」op.92 B.169 (V.ブラフネク校訂) (H.スルカ編)
ヤナーチェク:
02シンフォニエッタ (上埜孝編)
ドヴォルザーク:
03交響曲第9番ホ短調「新世界より」op.95 B.178 (V.ブラフネク校訂) (H.スルカ編)
演奏
ラドミル・エリシュカ指揮 東京佼成ウインドオーケストラ