ミニ・レビュー
越境する即興系ギタリストとドラマー、ちょうど5年ぶりに出るデュオ作。ロック的な強固さと、前衛的な飛翔観を併せ持つ、とても塊感の強い丁々発止な演奏が存分に収められている。そして、それを率直に表わすなら、快楽的にして人間的な何かと直結している、と言いたくなる。
ガイドコメント
灰野敬二と藤掛正隆によるデュオのライヴ音源第2弾。前作の持つ鋼のような力強さを保持しながら、ギターとヴォーカル、ドラムスのみで繰り出される、よりコアな表現に突き進んだロック・アルバムとなっている。
収録曲
01引っかかっている とてつもない負の構造の中に見出した微笑みに
02三度目のため (間合い)の取り方で この速さは救われる
03ほら動き出した 精製されることのない 無言の怒りが
04おまえ
05張り巡らされている「おまえの正体」の中を突き抜け続けていく あきらめない本性が
06HARDを何十乗させたら光の粒が降り注ぐのか?
07たったひとつの思いだけでも あり続ければいい
08七つの子 (ここに写し出される最も有効な企みは.....)