ミニ・レビュー
“野獣アイドル”2PMのリード・ヴォーカル、JUN.Kのファースト・ソロ作品。すべての楽曲の作詞・作曲、プロデュースを自ら手掛け、ヒップホップ、R&Bを軸にしたグルーヴィなポップ・ミュージックを表現している。セクシーな雰囲気を備えた独特のハイ・トーン・ヴォイスも魅力的。
ガイドコメント
2014年5月14日リリースの1stソロ・ミニ・アルバム。2PMのメイン・ヴォーカリストのJun.Kが、コアなヒップホップやグルーヴィなR&Bなどグループで見せる表情とはまったく異なる一面を披露。全曲自身が楽曲を手掛けている。
収録曲
01LOVE&HATE
愛と憎しみは紙一重。誘惑に負けて本当の姿を見失うなよと恋愛の本質を説く。ヒップホップとソウルフルなポップスが絶妙に融合したコンテンポラリーなR&Bマナーの曲調に乗せ、軽快とクールを行き来するヴォーカルで魅せている。
02NO MUSIC NO LIFE (feat.AI)
音楽への意識で共感したAIを迎えてのミディアムR&B。永遠に響き未来を照らす音楽がいつも自分たちの力になってくれると、その重要性をソウルフルにメッセージ。ドラマティックなメロディに乗せられて、二人の歌唱がグルーヴする。
03With You
晴れ晴れとした開放感と軽快なグルーヴが爽やかな秋風のように吹き抜けるソウル・ポップス。突然現れた君に運命を感じた……一目惚れの衝動を伸びやかに歌い上げる。流麗なストリングスが胸をくすぐり、ホーンも加わり“トキメキ”を演出。
04Mr.Doctor
ディープで重厚なヒップホップ・トラックに乗せて言い放つのは、野獣アイドル(=2PM)として突っ走ってきた自身への苦悩と葛藤。スクリューや不穏な音を効果的に用いながら、孤独なストーリーテラーを好演している。
05REAL LOVE (feat.Lang Lang)
北京五輪開会式や『のだめ』の演奏でも著名な中国人ピアニスト、ラン・ランの美しくも哀しい鍵盤をバックに描くラヴ・バラード。口に出せば壊れそうなほど苦しいけど、君への愛は真実なんだ……心底から吐露するヴォーカルは息を呑むほどだ。
06LOVE&HATE (Instrumental)