ガイドコメント
フジテレビ系の人気リアリティ番組『テラスハウス』の公式サウンドトラック。オープニング・テーマのテイラー・スウィフト「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」をはじめ、番組内の印象的なシーンで流れた洋楽曲を全15曲収録。
収録曲
01We Are Never Ever Getting Back Together (Taylor Swift)
テイラー・スウィフトの4thアルバム『レッド』からのリード・シングル。軽快なリズムのギター・ポップだが、“絶対にヨリを戻したりしない”という強い信念を歌う。日本では『テラスハウス』主題歌としてヒット。
02Santeria (Sublime)
米ロック・バンド、サブライムによるレゲエ・テイストのミディアム・チューン。一瞬イーグルス「ホテル・カリフォルニア」風と想わせるイントロから一気にレイドバックなサウンドへと展開。絶妙な陽気さが心地よく横たわる。
03Heartbeat (TAHITI 80)
フランス出身のバンド、タヒチ80のヒット・シングルで、ハウス・リミックスも人気の一曲。何といっても“Can you feel my〜”のリフレインが胸を躍らせる。甘酸っぱいヴォーカルとポップなグルーヴが魅力の洒落たラヴ・ソングだ。
04Only The Horses (Scissor Sisters)
シザー・シスターズの2012年のアルバム『マジック・アワー』からの先行シングル。4つ打ちハウス仕様のアッパー・ダンス・チューンで、センチメンタルなメロディとともにもの悲しさを見せる影を感じるヴォーカルがセクシーだ。
05Life Is Wonderful (Rickie-G)
人生は素晴らしいというテーマで数々の名曲が誕生したが、これは日本出身のレゲエ・シンガーRickie-Gの2006年作。昼下がりから夕闇へと向かう時の流れにピッタリの穏やかなレゲエで、ハーモニカと歌の絡みが絶妙だ。
06It Don't Matter (Donavon Frankenreiter)
日本でもジャック・ジョンソンとともにサーフ・ロックで人気のシンガー・ソングライター、ドノヴァン・フランケンレイターの一曲。軽快なリズムをバックに、“なるようになるから気にするな”と語りかける。気持ちが晴れやかに、心軽くなるサウンドだ。
07Runnin' (The Pharcyde)
ファーサイドの95年作『LabcabinCalifornia』収録の一曲。スタン・ゲッツ「Saudade Vem Correndo」から拝借したギター・ループとオールドスクールなスクラッチが胸躍らせる、ジャジィなヒップホップ・クラシックスだ。
08I Believe In Miracles (Jackson Sisters)
オーケストラヒット風に鳴らされるキャッチーでインパクトの強いキラー・フレーズを持ったディスコ・ソウル。ティーンズ・ガールズ・グループ、ジャクソン・シスターズによるダンス・クラシックスで、とにかく楽しく踊れることに特化したノリが抜群の名曲だ。
09Lights Are Changing (Mary Lou Lord)
爽やかな初夏の風を感じさせる、メアリー・ルー・ロードのフォーキーなロック・チューン。オルタナティヴなテイストもチラリと見せながら、ソフトで軽やかなヴォーカルを披露。ジュリアナ・ハットフィールドが参加。
10a world of difference (Q;indivi+SU)
RIP SLYMEのSUを迎えた、Q;indiviによるスタイリッシュなダンス・トラック。流麗な鍵盤の調べを軸に展開されるピアノ・ハウスで、淡々としたSUのポエトリー風MCとセンチメンタルな旋律が高感度に融合。
11Pictures of You (The Last Goodnight)
2007年のアルバム『ポイズン・キス』収録曲としてスマッシュ・ヒット。ザ・ラスト・グッドナイトは結局これ以上のヒットを放てずに解散したが、憧憬と哀愁を含んだメロディと歌唱で印象を残した。約3分の小さな物語。
12Island In The Sun (Weezer)
一緒に行こう、永遠の時間を過ごそうと語りかけるオルタナ・ロック風のフックや“Hip hip”という合いの手風のアクセントが耳を引く。黄昏のようなもの悲しさが漂う展開は、印象派ロックとも呼べそう。ウィーザーの2001年のアルバムに収録。
13Showdown (The Black Eyed Peas)
ユニットの動向とタイトルが一時物議を醸したブラック・アイド・ピーズ『The E.N.D.』収録曲。同作風のエレクトロを下地とするが、うねったファンキー・ロック/ヒップホップという趣が強い。挟まれるカウントダウンが効果的だ。
14Insomnia (the HIATUS)
一気に心を鷲掴みにする躍動的な徳澤青弦のストリングスアレンジも映える、the HIATUSの初EP曲。ノスタルジーが絶妙に配分されたロック・サウンドのなかで、しゃがれながら“Save me”と救済を請う細美武士のヴォーカルが何ともいえない情感を伝う。
15The Last Time (Taylor Swift feat.Gary Lightbody of Snow Patrol)
スノウ・パトロールのギャリー・ライトボディを迎えてのデュエットとなった、テイラー・スウィフト『レッド』収録のミディアム・バラード。刻々と時が過ぎゆくような、緩やかだが着々と憂いを帯びていく展開が静かな涙を誘う。“これが最後”と繰り返す終盤が印象的だ。
16We Are Never Ever Getting Back Together (Piano Ballad Version)
テイラー・スウィフトにビルボード1位を贈った4thアルバム『レッド』からのリード・シングルのピアノ・インスト版。軽快なギター・ポップの原曲とは異なり、はかなく美しい旋律をなぞるピアノにより、感慨深さを伝えるアレンジとなっている。
17Chasing Cars (Snow Patrol)
スノウ・パトロール『アイズ・オープン』からの2ndシングル。米ドラマ『グレイスズ・アナトミー』劇中歌でヒットし全米5位を記録。『テラスハウス』のエンディングも飾った。波が静かに重なるようなギターのアルペジオと郷愁漂う歌唱が美味なミディアム・ロックだ。