ミニ・レビュー
『ブラック・スワン』に続くダーレン・アロノフスキー監督作の音楽を手がけたのは、クリント・マンセル。世界最古のミステリーともいうべき“ノアの箱舟”のサウンドは、下降音程の絶望感で幕を開け、フィナーレではクロノス四重奏団とパティ・スミスの慈愛に満ちたテーマへと昇華する。
ガイドコメント
映画『ブラック・スワン』のアロノフスキー監督による“ノアの箱舟”をテーマにしたラッセル・クロウ主演のスペクタクル作品のサントラ。同監督作品ではおなじみのクリント・マンセルが音楽を担当し、ドラマティックな世界を作り上げる。
収録曲
〈邪悪〉
01この世のはじめは“無”だった
02地上には悪がはびこった
03すべてを、地上から消し去るときが来た
04かぐわしい香り
05堕天使たち
06季節、日、年
07箱舟を造る
08神が創造されたもの
09神が世界を滅ぼす
10神が自らをかたどったもの
11悪に染まった人間
12産みの苦しみを与え
13悪に汚れたものと清らかなものを分ける
14陸は沈んだ
15人間は自らを滅ぼす
16人間の決断
17御心による嵐
18四十日と四十夜
19何ということを!
20恐れとおののき
21神はノアに委ねた
22昼も夜もやむことなく
23マーシー・イズ (パティ・スミス&クロノス・クァルテット)