ミニ・レビュー
古澤 巌の2014年作はタンゴの要素を盛り込んだ作品とヴィヴァルディ「四季」の「春」「冬」で構成。マリーノの協奏曲(世界初録音)と「タンゴの幻影」はベルリン・フィルのメンバーたちとの共演で、パトスとエロスをたっぷり含ませてねっとりと艶っぽく歌い上げる。東儀秀樹とのピアソラの色彩感もユニーク。
ガイドコメント
ヴァイオリニスト古澤巌とベルリン・フィルのヴィルトゥオーゾによる夢の共演。ベルリン・フィル・サイドからの強いオファーにより実現し、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの編成で、哀愁のタンゴを表現している。東儀秀樹が2曲に参加。
収録曲
01ヴァイオリン協奏曲「マリーノのコンチェルト」 (ロベルト・ディ・マリーノ)
02アディオス・ノニーノ (ピアソラ/阿部篤志編)
03リベルタンゴ (ピアソラ/阿部篤志編)
04タンゴの幻影 (Arturo Cardelus)
05ヴァイオリン協奏曲「四季」〜「春」 (ヴィヴァルディ/平沼有梨編)
06ヴァイオリン協奏曲「四季」〜「冬」 (ヴィヴァルディ/平沼有梨編)
演奏
古澤巌(VN) (1)(4)ベルリン・フィルハーモニー・ヴィルトゥオーゾ (2)(3)東儀秀樹(篳篥,笙) 他