ミニ・レビュー
毎回中身の濃いアルバムを作り上げてくるガッティだが、今回もただ者ではない臭がいっぱい。演奏だけでは語りつくせないとばかりに、ブックレットには自筆の長文エッセイが付されている。4人のアンサンブルの“和”も美しく、対位法のルーツを探る勉強会的な生真面目さが楽しいひと時に変容する。
収録曲
01ミサ「見よ、この偉大なる祭司を」〜キリエ・エレイソン (パレストリーナ)
02「使徒たちのミサ曲」のクリステ・エレイソン2 (フレスコバルディ)
03聖体奉挙にさいして弾く半音階的トッカータ (主日ミサ) (フレスコバルディ)
04曙に、やさしい春のそよ風が (ペトラルカの詩による) (パレストリーナ)
05肌寒くも暗い夜 (デュ・ベレの詩による) (ラッスス)
06四つの弦楽器による第15ソナタ (カステッロ)
074パートによる第7ソナタ (ローゼンミュラー)
084声のフーガAnh.15 (コレッリの単一主題による真のフーガ) (コレッリ)
09「フーガの技法」BWV1080〜コントラプンクトゥス4 (J.S.バッハ)
10アダージョとフーガ ハ短調K.546 (モーツァルト)
11弦楽四重奏曲ト長調K.387「春」 (モーツァルト)
演奏
エンリーコ・ガッティ(VN) アンサンブル・アウローラ(エンリーコ・ガッティ,ロセッラ・クローチェ(VN) セバスティアーノ・アイロルディ(VA) ユディト・マリア・ブロムスターベルク(VC))