ミニ・レビュー
リストの得意な新旧3人のピアニストによるリスト・アルバム。テンポの揺らし方、間合いの取り方、強弱の表情など、最も自由度の大きいのがフジコ・ヘミング、若いふたりは表情の多彩さではフジコ・ヘミングに一歩譲るが、鮮やかなテクニックとダイナミックな表現はさすが。と、三者三様面白い。
ガイドコメント
ピアニストとしても偉大な功績を残した作曲家、リストの名曲集。社会現象も巻き起こした「ラ・カンパネラ」をはじめとしたフジコ・ヘミングの6曲を中心に、ゲキチやホジャイノフという名手の録音も加えた豪華なアルバムだ。
収録曲
リスト:
[Disc 1]
01ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調S.244-2
02ため息S.144-3
03ラ・カンパネラS.141-3
04泉のほとりでS.160-4
05愛の夢第3番S.541-3
06小鳥に説教するアッシジの聖フランシスS.175-1
07フィガロ・ファンタジーS.697
08エステ荘の噴水S.163-4
09ペトラルカのソネット第104番S.161-5
10葬送曲S.173-7
[Disc 2]
01ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲S.161-7
02夕べの調べS.139-11
03鬼火S.139-5
04メフィスト・ワルツ第1番S.514
05ピアノ・ソナタ ロ短調S.178
演奏
[1] (1)〜(6)イングリット・フジコ・ヘミング, [1] (7)〜(10) [2] (1)(2)ケマル・ゲキチ, [2] (3)〜(5)ニコライ・ホジャイノフ(P)
録音
[1] (1)(2)(4)〜(6)99.5 (3)99.6 (7)〜(10)89.4 [2] (1)89