ミニ・レビュー
バラキレフの難曲「イスラメイ」やストラヴィンスキーの「火の鳥」(アゴスティ編)を選曲するあたり只者ではない。端然としたピアニズムの美しさもさることながら、表現の緻密さ、技巧の秀逸さに圧倒される。“日本人離れ”した「展覧会の絵」は必聴もの。巨匠の風格さえ漂う堂々たる演奏である。
ガイドコメント
日本が誇る若きヴィルトゥオーゾ、福間洸太朗らしい選曲のロシア・ピアノ作品集。彼の華麗なテクニックを存分に聴かせると同時に、「展覧会の絵」で見せつけた圧倒的な構築力など、福間の魅力が充溢した一枚となっている。
収録曲
01展覧会の絵 (ムソルグスキー)
02ひばり (グリンカ/バラキレフ編)
03イスラメイ (東洋的幻想曲) (バラキレフ)
04ドゥムカ (ロシアの農村風景から) (チャイコフスキー)
05火の鳥〜凶悪な踊り/子守歌/終曲 (ストラヴィンスキー/アゴスティ編)