ミニ・レビュー
オーマンディ/フィラデルフィア管の全盛期を堪能できるベストなプログラム。空間を揺るがす豊かな低音域とキラキラした高音域が渾然一体となった華麗なサウンドがあふれ出す。録音は1950年代末〜60年代初めだが、音質はまだまだ現役。分析的な演奏とは対極にある“オーマンディ・トーン”の魅力全開だ。
ガイドコメント
R.シュトラウスの職人芸とオーマンディの職人芸が相まって、この上なく豊饒なシュトラウスの世界が展開する。幅の広いダイナミズムと豊かなスケール感、そして巧みなドラマの構築、一聴の価値大の逸品だ。
収録曲
R.シュトラウス:
[Disc 1]
01交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30
02交響詩「ドン・キホーテ」op.35
[Disc 2]
01交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
02交響詩「ドン・ファン」op.20
03交響詩「死と変容」op.24
演奏
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 [1] (2)ローン・マンロー(VC) カールトン・クーリー(VA)
録音
[1] (1)63.2 (2)61.2 [2] (1)63.11 (2)60.1 (3)59.12