ガイドコメント
前作『LOVE』以来約1年ぶりとなる、2014年10月22日リリースのアルバム。松本潤主演ドラマ『失恋ショコラティエ』主題歌「Bittersweet」以下、「GUTS!」「誰も知らない」のシングルに加え、各メンバーのソロ曲を含む充実作だ。
収録曲
[Disc 1]
01Zero-G
華麗でファンタジックなイントロから一気にエレクトロ・サウンドへと引きずり込む、アップ・テンポなダンス・チューン。ヴォーカルを短くカットするなど細かく機械的な仕掛けを施しながら、メロディはエモーショナル。その落差が楽しい。
02Wonderful
超ハイテンポでグイグイ攻めるドラムンベースのリズムが突き刺さるアップ・チューン。ファンキーなテイストをアシストするブラスや分厚いコーラスで洗練されたサウンドに仕上げつつ、セクシーな物語を挑戦的に歌い上げている。
03Tell me why
STEVEN LEEが作曲に参加したR&B調のバラード。傷つけ合って別れを迎えてしまった愛しい人を思いながら、広くなった部屋で呆然とする感情を描く。中盤で登場する櫻井翔のラップでは倍速にテンポが速くなるなど、独特な仕掛けも見事。
04Asterisk
シンセのリフで幕を開けるイントロから、スペイシーなサウンドを作り上げたEDMテイストのアップ・チューン。全編にわたってヴォーカルにエフェクトをかけ、機械的な処理を施すことで未来感を増幅。SF的な詞世界も楽しい。
05Imaging Crazy
ベルリンを拠点に活動するハウス系プロデューサー、ジン・チョイが作編曲に参加した大野智のソロ曲。シンセベースを中心に据えたスタイリッシュなR&Bナンバーで、幾重にも重なるコーラスを含めて持ち前の歌唱力が存分に発揮されている。
06GUTS!
二宮和也が主演した日本テレビ系ドラマ『弱くても勝てます〜』主題歌の43枚目のシングル。思わず口ずさみたくなるようなメロディを主役にしたポップ・チューンだが、ラテンをベースにエレクトロや歌謡曲のテイストも感じさせるなど、アプローチはユニーク。
07Disco Star
相葉雅紀のソロ曲は、“フッフー”や“フワフワフワフワ”といった下世話な合いの手を要所に施したタイトル通りのディスコ・チューン。“スノッブなPeopleじゃいられない”など、どこかバブリーな歌詞でキケンな夜遊びを歌う。
08誰も知らない
大野智が主演したテレビ朝日系ドラマ『死神くん』の主題歌となった44thシングル。流麗なピアノによるイントロからゴシック・ホラー風へ、サビでは豪華なストリングスとともに疾走するなど、次々と展開。スケールの大きいダンス・チューンだ。
09TRAP
PALM DRIVEのAKIRAが制作に参加したハードでアグレッシヴなナンバー。“I'll take you down!”と執拗に繰り返すサビを中心に、挑戦的な態度でワイルドに歌い上げるメンバーの姿がクール。
10STAY GOLD
元SOUL'd OUTのShinnosukeが作曲した松本潤のソロ曲は、4つ打ちのリズムで突き進むハウス・テイストのサウンドが印象的なナンバー。自身も作詞に参加しており、伸びやかなメロディに乗せて“これからも踊り続けよう”と爽やかに歌う。
11Bittersweet
100+が作詞曲を手がけた、カラフルなダンス・ポップ・チューン。フジテレビ系ドラマ『失恋ショコラティエ』主題歌で、“恋は甘くて苦い 溶けてくような”など、物語を意識したフレーズもチラリ。思わず踊り出したくなる軽やかなサウンドとメロディが心地よい。
12メリークリスマス
二宮和也のソロ曲は、自身が作詞曲から編曲にまで参加したクリスマス・ソング。イントロの流麗なピアノからメロディまで、これぞクリスマスといえる王道なフレーズが満載だが、バンド・サウンドによるアッパーなアレンジがいいアクセントに。
13キミの夢を見ていた
ストリングスを取り入れたカラフルかつ力強いサウンドが印象的なアップ・テンポのポップ・チューン。全体を通じて爽やかな雰囲気が充満しているものの、一気に開けるサビの爆発力は格別。大切な人への素直な想いを綴った歌詞も心に響く。
14One Step
パッヘルベルの「カノン」を思わせるようなストリングスのフレーズを中心に、レゲエ・アレンジでまとめあげたハートウォームなミディアム・バラード。まっすぐな感謝の言葉を伝える気恥ずかしさをごまかすようにも感じられる軽やかなアレンジが微笑ましい。
15Hey Yeah!
櫻井翔のソロ・ナンバーは、ゴスペル調のメロディ&コーラスや、軽やかなギターのカッティングなどモータウン風味を存分に取り入れた一曲。“地球を今日もマワそう”と軽やかに言ってのける無邪気さとスケールの大きさに胸が弾む。
16Hope in the darkness
重厚なサウンドとスケールの大きなコーラスで幕を開けるナンバー。闇の彼方に光る素晴らしき明日へとを歌った壮大な歌詞も印象的で、それぞれがソロ・パートを歌い継ぎ、冒頭のコーラスを用いたサビへと帰結する構成は見事のひと言。
[Disc 2]〈DVD〉
01Zero-G (ビデオ・クリップ+メイキング)