ミニ・レビュー
鈴木大介には「かくあるべき……」といった気負いはない。過度な装飾もなし。だから流れてくるギターの音色から「そうだ、あのシーンで流れていたっけ」と、素直に思い出したり気が付いたりする。映画の心理描写や回想シーンでいかに音楽が重要な役割を果たしているかをあらためて認識させられる。いい演奏だ。
収録曲
[Disc 1]
01「路上のソリスト」〜プレリュードBWV1007 (J.S.バッハ)
02「セブン」〜G線上のアリアBWV1068 (J.S.バッハ)
03「ソフィアの夜明け」〜アダージョBWV974 (マルチェロ/J.S.バッハ編)
04「無伴奏シャコンヌ」〜シャコンヌBWV1004 (J.S.バッハ)
05「潜水服は蝶の夢を見る」〜シンフォニアBWV156 (J.S.バッハ)
06「惑星ソラリルス」〜われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639 (J.S.バッハ」)
07「バリー・リンドン」〜サラバンド (ヘンデル)
08「ホヴァリー夫人」〜ソナタK.544 (D.スカルラッティ)
09「僕のピアノ・コンチェルト」〜ソナタK.263 (D.スカルラッティ)
10「恋の闇 愛の光」〜新しいグラウンド (パーセル)
11「こわれゆく世界の中で」〜シンフォニア第2番BWV788 (J.S.バッハ)
12「マリー・アントワネット」〜ソナタK.213 (D.スカルラッティ)
13「鏡」〜古き年は過ぎ去りぬBWV614 (J.S.バッハ)
[Disc 2]
01「クレイマー、クレイマー」〜マンドリン協奏曲 (ヴィヴァルディ)
02「審判」〜アルビノーニのアダージョ (ジャゾット)
03「リブリー」、「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」、「きらきらひかる」〜イタリア協奏曲BWV971 (J.S.バッハ)
04「奇跡の海」〜シチリアーノBWV1031 (J.S.バッハ)
05「オルフェ」〜精霊の踊り (グルック)
06「ツリー・オブ・ライフ」〜クラヴサン曲集〜「神秘的なバリケード」 (クープラン)
07「ツリー・オブ・ライフ」〜リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲〜シチリアーナ (レスピーギ)
08「ツリー・オブ・ライフ」〜エチュードop.35-22「月光」 (ソル)