シューマン:交響曲全集&マンフレッド序曲　クーベリック / バイエルン放送so. [2CD]

ミニ・レビュー

79年の録音。クーベリック生誕100年記念(2014年)には不可欠なアルバム。シューマンの交響曲をオリジナル・スコアで演奏する姿勢もクーベリックらしいが、手兵のオケの反応の良さは実に痛快極まりない。機微豊かなテンポ設定や豊潤な楽想表現など、ドイツ音楽の精髄をヒシヒシと感じさせられる。

ガイドコメント

CBS（現ソニー・クラシカル）移籍第1弾として録音された二度目の交響曲全集。遅めのテンポ、丁寧な細部の彫琢からダイナミックなうねり、渋めのバイエルン放響の響きと、シューマンの世界を的確に描出している。

チャート

収録曲

シューマン:
[Disc 1]

01交響曲第1番変ロ長調op.38「春」

02交響曲第2番ハ長調op.61

[Disc 2］

01交響曲第3番変ホ長調op.97「ライン」

02交響曲第4番ニ短調op.120

03劇音楽「マンフレッド」序曲op.115

演奏

ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団

録音

[1] [2] (1)79.5 [2] (2)(3)79.9

アーティストおよび作曲家

ラファエル・クーベリック
指揮者。1914年チェコのビホリー生まれ。96年没。34年にチェコ・フィルを振ってデビュー。48年にチェコの共産化を嫌って西独に亡命。61年から79年までバイエルン放送交響楽団の首席指揮者として、同楽団を世界のトップ・レベルにまで引き上げた……

バイエルン放送交響楽団
1949年に設立されたドイツ・ミュンヘンを拠点にするバイエルン放送専属オーケストラ（放送交響楽団）。英語略称は“BRSO”。オイゲン・ヨッフムが初代首席指揮者に就任し、1949年9月に初公開コンサートを、50年10月に初の定期公演を開催。ヨ……

ロベルト・シューマン
1810年6月8日生まれ、ザクセン王国ツヴィッカウ出身の作曲家。本名はローベルト・アレクサンダー・シューマン。出版業を営む裕福な家庭で生まれ、文学青年として育つ。指を痛めてピアニストを断念後は作曲と評論活動に専念。交響曲から合唱曲まで幅広い……

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$[インタビュー]　文坂なの \$