ミニ・レビュー
ありそうであまりないのがサロネンによるシベリウスの作品の録音。その貴重な録音の一枚がこれで、ゆかりある三つのオケを振ったアルバム。クールな透明感や疾走感はまさにサロネンの独壇場であり、聴き慣れたこれらの作品が実に新鮮な色と響きで鳴り渡るのは快感だ。これも久々の復活。
ガイドコメント
サロネンが初めて自国のシベリウスを取り上げたアルバムだが、オリジナルLPにペアリングされていた「ポヒヨラの娘」に有名な「フィンランディア」を組み合わせている。サロネンのオーケストラ・コントロールが隅々まで利いた優れた演奏だ。
収録曲
シベリウス:
01交響曲第5番変ホ長調op.82
02交響詩「ポヒヨラの娘」op.49
03「レンミンカイネンの4つの伝説曲」〜トゥオネラの白鳥op.22-3
04悲しきワルツop.44-1
05交響詩「フィンランディア」op.26
演奏
エサ=ペッカ・サロネン指揮 (1)(2)フィルハーモニア管弦楽団 (3)ロサンゼルス・フィルハーモニーック (4)(5)スウェーデン放送交響楽団
録音
(1)(2)86.3 (3)91.4 (4)(5)90.9