ミニ・レビュー
当代随一のカウンターテナー、ジャルスキーによるヴィヴァルディ第3弾。オペラティックな迫力に富む「遠く退くがいい〜」、しなやかなメロディと優美な味わいに満ちた「サルヴェ・レジナ」など秀作が揃う。伸びやかな高音や正確なメリスマ唱法など、ジャルスキーの歌唱も見事。★
ガイドコメント
斬新な企画と卓越した歌唱でカウンター・テナーの新たな領域を見せてくれるジャルスキーのヴィヴァルディ作品集。みずから創設したアンサンブル・アルタセルセとともに、「スターバト・マーテル」をはじめ美しい宗教作品の数々をスタジオ録音した。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01「明るき星々よ」RV.625
02「スターバト・マーテル」RV.621
03「悲しめるエルサレムの娘たちよ」RV.638
04「弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調」RV.120
05「グローリア」RV.589〜神なる主
06「遠く退くがいい 罪と影 恐怖の数々よ」RV.629
07「サルヴェ・レジーナ」RV.618
演奏
フィリップ・ジャルスキー(C-T,指揮) アンサンブル・アルタセルセ