中森明菜 / オールタイム・ベスト-オリジナル-&-歌姫(カヴァー)-Special Edition [4CD] [限定]

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中森明菜 / オールタイム・ベスト-オリジナル-&-歌姫(カヴァー)-Special Edition [4CD] [限定]
CD
  • アーティスト:
  • 原題:
    ALL TIME BEST ORIGINAL & COVER
  • ジャンル:
    国内ロック&ポップス
  • レーベル:
    ユニバーサルJ / Utahime Records
  • 規格品番:
    UPCH-9972
  • 価格:
    5,072 円(税込)
  • 発売日:
  • 取り扱い店:
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ミニ・レビュー
長期にわたってヒットを記録したオリジナルとカヴァーのベストをコンパイル。80年代歌謡の金字塔といえるオリジナルのDisc1も圧巻だが、注目はDisc2。楽曲イメージを被らせず、多様なジャンルへ挑戦して昇華させていたことに今さらながら感服。何とストイックな歌手であろうか。★
ガイドコメント
2014年8月にリリースしヒットを記録した中森明菜のオールタイム・ベスト2作をパッケージしたスペシャル版。『オールタイム・ベスト-オリジナル-』と『同-歌姫(カヴァー)-』を一つに、リーズナブルな価格でお届け。明菜の軌跡を存分に味わえる。
収録曲
[Disc 1]〈オールタイム・ベスト-オリジナル-〉
01スローモーション
来生えつこ&来生たかおコンビが手掛けた、82年の記念すべきデビュー・シングル。胸騒ぎを覚えるイントロの流麗な鍵盤やメロディラインが、恋のときめきを見事に描写。いわゆる明菜のイメージとは異なる初々しい歌唱も純情可憐さを強調している。
02少女A
中森明菜の不良っぽいイメージを決定づけたともいえる2ndシングル。山口百恵「プレイバック Part2」あたりを意識したロック歌謡作風で、どこか伏し目がちな陰を感じる歌唱も魅力。“ワ・タ・シ少女A”のフックもインパクト大。
03セカンド・ラブ
中森明菜の歌唱力の高さと懐の深さを印象づけた3rdシングル。デビュー曲同様、来生コンビによる歌謡ポップの王道を行くミディアム・ラヴ・バラードで、憂いをたたえたヴォーカルにグッと引き込まれる。初めて1位を獲得した初期の名曲。
041/2の神話
「セカンド・ラブ」に続く4枚目は、再び「少女A」路線へ戻した大沢誉志幸作曲によるロック歌謡に。ノイジーなギターと“いいかげんにして”と啖呵を切るサビが強烈な爪痕を残す。メリハリを効かせたヴォーカルワークに自信がチラリ。
05禁区
細野晴臣作曲によるテクノ歌謡で、NHK『紅白歌合戦』初出場時に歌唱した83年の6thシングル。性急なストリングスや派手めなコーラスなど萩田光雄の劇画調のアレンジで、ノスタルジックな哀愁昭和歌謡として完成。恋の終焉を見いだせない女性心理を描く。
06北ウイング
成田国際空港を舞台にしたラヴ・ストーリー。すべてを捨てて異国の空の下へ住む愛しの人のもとへと飛び立つ女心を綴る。繊細な声色からいわゆる“明菜ヴィブラート”を駆使したロングトーンなど、表情豊かな歌唱が出色。明快なポップ歌謡で描く7thシングル。
07サザン・ウインド
シングル15作連続1位を記録する端緒となった84年の8thシングル。開放感と情熱に満ちた夏らしいダンサブルなポップ・サウンドに乗せ、色香と愛くるしいヴォーカルで男たちの誘惑をスルリとかわすイイ女を演じている。
08十戒 (1984)
「少女A」「1/2の神話」同様、売野雅勇作詞による初期明菜のイメージを作り上げた硬派ロック歌謡。涙を見せたがるいまどきの優男に、男らしくハッキリしてよ! と言い寄る。“冗談じゃない”“坊や、イライラするわ”の啖呵にも貫禄が。
09飾りじゃないのよ涙は
井上陽水が手掛けたポップ歌謡で、中森明菜のシングル・セールス3位を記録した10枚目。スウィンギーなテイストを添えながら、情熱的な歌唱で本当の悲しみを歌う。“ハッハーン”のフレーズが刺激的なインパクトを与える歴史的名曲だ。
10ミ・アモーレ (Meu amor e…)- MEU AMORノ... -
第27回日本レコード大賞受賞曲にもなった中森明菜シングル・セールス2位を記録する85年の11枚目。ホイッスルなどのサンバ・テイストと歌謡曲が艶やかな歌唱によりベスト・マッチを生んだラテン歌謡の最高峰ともいえる曲。哀と愛を見事に描いている。
11DESIRE-情熱-
着物をアレンジした斬新な衣装やヘアスタイル、振り付けなどヴィジュアルでも話題を呼んだ14thシングル。ローテンションなヴァースからハイテンションなコーラスへの劇的な展開と妖艶さと存在感に満ちた歌唱で圧倒する。「ミ・アモーレ」に続くレコ大受賞曲。
12ジプシー・クイーン
タイトルはエキゾチックだが、詞世界は華やかな都会での寂しい女心を綴ったハートブレイク・ストーリー。派手さはない曲風とアンニュイな歌唱が、いっそう物憂げなムードを醸し出している。86年発表の15thシングル。
13難破船
オリジナルは加藤登紀子だが、中森明菜の歌唱を加藤が熱望して楽曲を提供。静かに重く幕を開ける曲風は、中森のクールなヴォーカルによく似合う。失恋のどん底を“難破船”とたとえた妙と悲壮に満ちた情炎のような展開が秀逸。
14TATTOO
ボディコンのタイトスカートでの歌唱も際立っていたが、ビッグバンド風のジャズ・ファンクとシンセ・ビートを融合したサウンドも大胆かつ斬新。挑発的で艶っぽい女を演じる明菜も堂に入っている。88年の21stシングル。
15「天河伝説殺人事件」〜二人静 (ふたりしずか)
作曲した関口誠人が「天河伝説殺人事件」として発表した同名映画主題歌の中森明菜版。タイトルは異なるも詞は同一。二胡やエスニックな旋律と松本隆の文学的な詞がミステリアスなムードを演出。余韻が残る音像も印象的だ。91年の26thシングル。
[Disc 2]〈オールタイム・ベスト-オリジナル-〉
01Everlasting Love
93年5月リリース、「NOT CRAZY TO ME」との自身初の両A面シングル。大貫妙子作詞、坂本龍一作編曲という穏やかなスロー・バラードで、永遠の愛を求める素直な気持ちを落ち着きある歌唱で綴っている。
02愛撫
「片想い」と両A面による94年3月の28thシングル。松本隆の叙情的な詞とこれぞ“TK”と言えるジワジワと高揚するダンサブルな小室哲哉サウンドが融合。中森明菜の陰影深い力強い歌唱と切ないメロディが、よりノスタルジックへと導く。
03月華
アラビアンな色調で包まれたミステリアスな世界観が特色のミディアム・チューン。愛に渇いた孤独な女の寂しさから逃れたい心情を、低音のビブラートを駆使しながら描いている。「ブティックJOY」CMソングとなった94年10月の30thシングル。
04原始、女は太陽だった
フラメンコ風のクラップやサビの“誰、誰、誰〜”のフレーズなど、ジプシーやファンカ・ラティーナの作風で描くアッパー・チューン。愛を求めて生きる女でいたいと力強いヴォーカルで歌い切る姿は、明菜の真骨頂だ。95年6月発表の31stシングル。
05MOONLIGHT SHADOW-月に吠えろ
高見沢俊彦と小室哲哉の組み合わせによる96年8月リリースの33rdシングル。パーカッシヴな打ち込みと終始クールな面持ちで展開するサウンドが、真夜中の何とも言えない神妙な雰囲気を見事に表現。孤独と切なさを歌う明菜の訴求力も出色。
06APPETITE
97年2月発表の34thシングル。欲求を満たしたいという感情をホットなホーンの音色が映えるジャズ・ファンク/ラテンな作風で描く。メイクラヴを誘うクールでセクシーなヴォーカルも享楽的な詞世界とリンクしている。
07帰省〜Never Forget〜
タイトルは故郷の我が家へではなく、同じ夢を過ごした日々へという意味か。重苦しい悲壮感が漂うメロディと寄り添うような、低音の歌唱が身にしみる。中森明菜自身が主演した日本テレビ系ドラマ『冷たい月』主題歌となった35thシングル。
08The Heat〜musica fiesta〜
軽快なラテン/タンゴ調で描く情熱的なラヴ・ソング。中森明菜のキャラクターとは相性の良いスパニッシュな曲だが、中盤で男性ラップ・パートを挟み込むなど大胆なアレンジが印象的。異国情緒なラヴ・ロマンス・ストーリー。
09Days
織田哲郎のメロディに自身が詞を添えたミディアム・ラヴ・ソング。哀感を携えた美しい展開のなかで、内にたぎる激しい想いを秘めたしなやかなヴォーカルが絶品。テレビ東京系『女と愛のミステリー』エンディング・テーマ。
10落花流水
流水へ落ち流される花を男に身を委ねる女になぞらえた松本隆の詞世界と、林田健司らしいメランコリックな旋律との組み合わせが斬新。艶やかで儚い歌唱も圧巻。テレビ東京系時代劇『天下騒乱〜徳川三代の陰謀』主題歌起用の45thシングル。
11花よ踊れ
バレエをテーマにした本人出演の日本テレビ系ドラマ『プリマダム』エンディング・テーマで、ラテンの薫りをかぐわせるダンサブルなアップ。孤独ながらも果てない生命力を歌った、情熱的なモードが充満。低音ながらもテンション高めの歌唱も魅力。
12DIVA
自ら“アイム・レジェンド・オブ・ディーヴァ”と言い切る歌姫・明菜ならではの痛快作。ブギーやブルースの要素を含むR&Bマナーのミディアムで、これまでにないUSポップ・スタイルの歌唱が斬新。新境地といえる2009年リリースのシングル。
13Crazy Love
海外制作陣によるダンサブルな4つ打ちチューン。『CR中森明菜・歌姫伝説〜恋も二度目なら〜』のオリジナルで、自身初のデジタル・シングルとなった。ユーロビート調の高揚感とふてぶてしさも見える歌唱とのマッチングが新鮮。
14I hope so
渇いた空気と心地よい青空の下、広々とした大地を感じさせるギター・サウンドをバックにこれからの明日への希望を歌う。これまでの陰りある印象とは対照的な清々しさすら覚える歌唱に、明菜の懐の深さをあらためて感じる。
15SWEET RAIN
ささやかながらも瑞々しい情景が伝わる、河野圭による美しいメロディが出色のポップ・チューン。ストリングスなど弦の麗しい響きを効果的に用いながら、タイトルよろしく優しい雨を演出。素直になれない恋を告げる寄り添うような歌い口も明菜ならでは。
[Disc 3]〈オールタイム・ベスト-歌姫(カヴァー)-〉
01ダンスはうまく踊れない
井上陽水が石川セリに提供した楽曲のカヴァーだが、悲しげな弦の音色と愁いを帯びた歌い口とが相まって、すっかり中森明菜仕様の楽曲となっている。ストリングスを駆使した千住明のアレンジも大人の世界観を好サポート。
02愛染橋
関西弁をまじえた松本隆の叙情的な詞と堀内孝雄の旅情漂う哀切な歌謡曲作風による山口百恵への提供曲。明菜の伏し目がちで語るような物憂げな歌唱は、山口のそれとの近似性を感じさせる。日本的な美しさもとらえた、秋に似合う佳曲だ。
03桃色吐息
高橋真梨子の代表曲のカヴァー。異国情緒漂う曲風は中森明菜の真骨頂でもあるが、どちらかというと四季の移ろいを描くような佐藤隆の和も意識したメロディゆえ、自身の曲でのエスニックな佇まいとは一風変わったムードに。たおやかな歌い口だ。
04シングル・アゲイン
竹内まりやの楽曲との好相性ぶりは「駅」などで証明済みだが、このカヴァーはどことなく自身の「セカンド・ラブ」にも似た雰囲気だけに、より明菜の悲哀なヴォーカルが活きる。大仰でないのにグイグイと引き込ませる物語性の高いカヴァーだ。
05秋桜 (コスモス)
秋という季節は、中森明菜にとって似つかわしい季節なのかもしれない。そう想わせるほどの佇まいが、繊細ながらも印象深く刻まれる歌唱に潜んでいる。原曲はさだまさしが手掛けた山口百恵の1977年発表の名バラード。
06異邦人
“異邦人=久保田早紀”の印象を決定づけた1979年のヒット曲を、こちらも異国情緒が得意の中森明菜がカヴァー。フォルクローレやジプシーの彩りを強調するのではなく、千住明がシンプルな歌唱を引き出すアレンジに。本家に近い作風だ。
07瑠璃色の地球
かつてのライヴァルとも目された松田聖子の佳曲をカヴァー。描き方は異なれど、かけがえない地球と愛を守りたいという思いを丁寧に歌い紡ぐ。どちらも節目に歌った曲だけに、その歌唱は汚れなく、この上なく優しい。
08傘がない
1972年、井上陽水が若者の無関心について綴ったシリアスな曲を、陽水の下の世代の歌姫が歌う。「飾りじゃないのよ涙は」でも周知のとおり、陽水と明菜の相性の良さは抜群で、悲壮的なムードならなおさら。切迫感がひしひしと伝う名カヴァーだ。
09
閉ざされた心と君への愛おしさを切々と綴った悲壮感漂うミディアム・バラード。弱い男の立場で歌った松山千春とは異なり、寄り添うような明菜の歌唱は、物語を俯瞰するかのごとく大きく包み込む。細やかな機微を描く哀切なアレンジも印象的だ。
10愛はかげろう
4年と短い活動期間だった男性デュオ、雅夢の代表曲となった80年9月のデビュー・シングルのカヴァー。終わりを迎えたつかの間の恋を憂う女の心情を、原曲以上の訴求力を持った低温なヴォーカルでつぶやく。悲しき失恋の果てを見事に演じている。
11恋の予感
井上陽水の詞世界と玉置浩二のメロディが絶妙に溶け合った安全地帯の84年のヒット・シングル。井上陽水との高い共鳴性はもちろん、玉置メロディとのそれも証明した名カヴァーで、性別問わずに人間の心理をえぐったような妖艶な歌唱が出色。
12「いちご白書」をもう一度
オリジナルはバンバンが歌った曲だが、どちらかといえば詞曲を手掛けた荒井由実の物憂げな作風に似合ったという印象か。過ぎ去った学生時代の恋に思いを馳せる男の心持ちを、明菜が陰りを帯びたやるせない声色で静かに歌う。
1322才の別れ
伊勢正三が手掛けた風の代表曲のカヴァー。別の人のもとへと嫁ぐ女性の侘びしく切ない気持ちをやや掠れた声で淡々と歌う姿が、いっそう哀切さを漂わせる。物憂げに爪弾かれるギターとともにメランコリックな世界を構築したフォーキーなナンバーだ。
14
オリジナルは松山千春が女性の立場から“待たせるばかりの男”への気持ちを綴ったが、ここでは明菜が“待ちくたびれた女”の気持ちを代弁。優しく丁寧で落ち着いた歌い口が、むしろ女の本音をつまびらかにするよう。しっとりとしながら強さも感じる名バラード。
15いい日旅立ち
谷村新司が山口百恵に送った1978年の楽曲がオリジナル。明菜版は2006年の映画『旅の贈り物/0:00発』主題歌に起用された。陰りや大人びたムードに触れるにつけ、明菜の百恵との共鳴を感じる。美しくも物悲しい寂寞募る、機微豊かな名カヴァーだ。
[Disc 4]〈オールタイム・ベスト-歌姫(カヴァー)-〉
01天城越え
石川さゆりの情感揺さぶる激しい歌唱が肝の歌謡曲だが、明菜は和と刹那の美しさを強調した抑え気味な低音ヴォーカルで描く。ゆらゆらと燃える内なる情愛の炎を、明菜ならではのジワジワと浸る心理的な歌い口に寄せたのが見事だ。
02無言坂
香西かおりの代表曲のカヴァーだが、思った以上に相性が良いのは玉置浩二によるメロディゆえか。思うままにならない辛く苦しい恋の心の内を、しっとりとした和のムードで描き出す。寄り添うような歌唱がいつもと違って新鮮。
03氷雨
元来は1977年の佳山明生のデビュー曲で、82年に競作した日野美歌のカヴァーがヒットした後、多くのカヴァーを生んだ名曲。千住明のストリングス・アレンジで演歌色が薄れ、明菜の陰影ある歌唱を引き立てている。
04越冬つばめ
タイトルや曲調からも冬の凍てつくような厳しい寒さが伝わる森昌子の代表曲の一つ。この曲の肝である“ヒュルリ ヒュルリララ”のサビは、ハスキーな声で恋の侘びしさをいっそう強調。ジーンと胸を打つ哀愁歌謡となった。
05夜桜お七
それまでどちらかというと地味な印象があった坂本冬美の名声をさらに高めたドラマティック演歌。抑揚激しい展開は明菜も知ったるところで、鮮やかに縦断する弦の力を借りながら艶やかな物語を好演。原曲に比肩するカヴァーとなった。
06恋の季節
1968年のピンキーとキラーズのデビュー・シングルを、ファンキーなホーン・セクションを強調したジャジィなモードでカヴァー。ダイナミックなホーンとクールなローヴォイスの組み合わせが、セクシーの度合いを増幅させている。
07伊勢佐木町ブルース
オリジナルは青江三奈の代表曲となった1968年の7thシングル。この曲の肝となる艶やかな吐息とスキャットも大げさ過ぎず、アダルトなジャズ・テイストに沿ったささやかだが余韻を残す色香で引き込んでいく。大人の洒落を演出したカヴァーだ。
08他人の関係
90年代にはCMソングとして話題に、後年は一青窈もカヴァーした1973年の金井克子の代表曲。落ち着き払ったヴォーカルとジャジィなグルーヴで展開する、スタイリッシュな仕上がりが魅力。“大人の恋”を描くにふさわしいムードが充溢。
09なごり雪
伊勢正三が手掛けたかぐや姫の曲で、1975年のイルカ版で知る人も多いフォーク・ナンバー。春の訪れと少女から大人への成長を綴った早春の曲を、明菜のもう一つの顔でもある寄り添うような優しい声色で描いている。
10悪女
タイトルとは裏腹な、木漏れ日のような暖かさを感じるアコースティック・ギターと素朴な歌い口が印象に残る。それがかえって寂しさを隠す女の強がりを絶妙に伝えているようだ。81年発表の中島みゆきの代表曲のカヴァー。
11I LOVE YOU
永遠に歌い継がれるであろう尾崎豊の名ラヴ・バラードに、“歌姫”の明菜が挑む。どことなく緊張感が走る原曲とは異なり、女性ならではの大らかな母性で包み込むような作風で描く。酸いも甘いも知った大人だからこそ描けた世界観だ。
12ベルベット・イースター (LIVE ver.)
荒井由実の1973年の1stアルバム『ひこうき雲』に収録された人気曲のカヴァー。ユーミンのちょっぴり物憂げながらも美しいメロディは、明菜のアンニュイなムードとよく似合う。薄曇りの春の季節と夢見心地を対比した名曲だ。
13Woman“Wの悲劇”より (LIVE ver.)
映画『Wの悲劇』主題歌となった薬師丸ひろ子の84年の4枚目のシングルをカヴァー。松本隆と呉田軽穂ことユーミンによる大人の愛の世界を、原曲のピュアな薬師丸とは異なる、含みのある募る愛しさを強調した歌唱が出色。
14恋の奴隷
オリジナルは添い遂げたい女の機微を奥村チヨが艶やかに描いたが、ここではホーン・セクションを配したビッグバンド風でダイナミックに演出。明菜が持つ眼力や訴求力の強さにフォーカスした情熱的なカヴァーとなった。
15男と女のお話
独特な声質で脚光を浴びた日吉ミミの1970年のヒット曲をカヴァー。ウッドベースとフルートを加えたフレンチ・ポップやジャズ風のアレンジで、雨のカフェテリアといった雰囲気を醸し出している。恋のはかなさをアンニュイに描いた好演出だ。
[2](15)[4](14)(15)ボーナストラック
アーティスト
  • 中森明菜
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