ガイドコメント
前作『TREE』から約9ヵ月ぶりとなる、2014年12月17日リリースのアルバム。「Sweat」「Time Works Wonders」といったシングルに加えて新録曲を多数収録した、2014年の集大成といえる一枚となっている。
収録曲
01Refuse to lose〜Introduction〜
アルバム『WITH』のオープニングを飾るイントロダクション。歓声に包まれながら力強く“準備はいいか?”と煽るヒップホップ・スタイルのトラックだ。“双頭のイーグル”が一つの“ソウル”で勝利の道へ先導すると高らかに宣言している。
02Spinning
エイメリーあたりを想起させる性急なヒップホップ・ダンサー風のアッパー・チューン。スリリングかつドラマティックな展開のなかで、色香漂うファルセットも繰り出して狂おしいほどの恋を歌う。近未来スパイ映画といった趣だ。
03Believe In U
細やかなピアノのフレーズのループと温かいトロンボーンが春の萌芽を感じさせる色鮮やかなミディアム・ポップ。周りは気になるけれど、自身を信じて終わりなき夢を目指して歩いていこうと軽やかに語りかける。二人から勇気をもらえる曲だ。
04SURISURI (Spellbound)
なんといっても“スリスリ・マ、スリ・ス・スリ”のフレーズが耳に残る。太いベース・ラインやホーンなどのブラコン風トラックとジャズ・テイストのアプローチが洒脱を醸し出すナンバーだ。君という恋の魔法にやられた男をスタイリッシュに描く。
05Time Works Wonders
42ndシングルは、夏の終わりと秋の訪れを感じさせるちょっぴりノスタルジックなミディアム・ソウル・バラード。もう一度解り合えるはずだと、恋人に愛しき日々へ戻ろうと語りかける。芳醇なファルセットとハーモニーが美味。
06DIRT
瞬間的に陥る禁断の恋に足を踏み入れるスリリングな心境を、ヒップホップ・マナーで綴る。喉の渇きを思わせる乾いたギターやオオカミの遠吠えを絶妙に組み込みながら、野性的なフロウを繰り出す。君は泥にまみれたダイアモンドと自堕落な愛へと誘惑する。
07I just can't quit myself
陽気なホーンの音色とロカビリー風のリズムで展開する朗らかなオールディーズ・ポップ・ロック。ハツラツで楽しい調子に乗せられ、ヴォーカルも表情豊かで遊び心満載。思うまま飛び込んで行けと背中を押す応援歌だ。
08Chandelier
君は僕のシャンデリアと呟くのは、僕の帰る場所は君なんだという意味。メロディアスなミディアム・バラードによるラヴ・ソングで、情感のこもったヴォーカルが心と涙腺を刺激する。君をファンに置き換えれば、悩殺&号泣必至だ。
09Baby、don't cry
軽快なカッティング・ギターと生命力あふれるストリングスが躍動感をもたらすミディアム・チューン。雨も上がって空に虹が映えるという景色を思い浮かべられそうな、前向きな気持ちが伝わってくる。ラストの“大丈夫だよ”に勇気をもらえること間違いなし。
10Answer
エレクトロなヒップホップやR&Bテイストも含んだミディアム・ダンス・チューン。誰もが欲しがるような“答え”は自身を信じた先にあるとアドヴァイス。トラックはクールだが、語りかける声は温かく優しい。ドラマ『ハードナッツ!』主題歌起用の41stシングル。
11Calling
生命力と躍動を感じるドラマティックなラヴ・バラード。タイトルには“神のお召し”という意味もあり、君と出会い愛する天命を誓っている。終盤の高揚したヴォーカルには、何があっても永遠に君を守るという決意が感じられる。
12Sweat
41stシングルはジャジィ・テイストのファンキーなダンス・チューン。熱帯夜のエキサイティングなパッションを、セクシーにホットに歌いあげる。後半のブレイクダウンするチルなブリッジの導入が、よりクライマックスを盛り上げる好演出に。
13Special One
マイケル・ジャクソン『デンジャラス』期やアウトロでのEW&Fを想わせるファンキー・ディスコ。ダイナミックなホーンとグルーヴィなカッティング・ギターに加え、チャンミンのMJ風の歌唱も飛び出す。胸躍る展開も魅力のノリノリのラヴ・メッセージだ。
14With Love
君への偽らざる愛を語ったメッセージ・ソング。整ったハーモニー以上に次第に熱を帯び、高ぶるまま歌いあげたヴォーカルが胸を打つ。バックのアコーディオンの懐かしく優しい音色が、ヴォーカル圧をほどよい加減に和らげている。
15Christmas is loving
16Refuse to lose (Full Version)