ミニ・レビュー
フラット・マンドリンの天才、シーリーによるバッハは、作曲家への敬意に満ちたフレッシュな名演だ。ゆったりとした舞曲ではリュートのような素朴な音色が古雅な味わいを引き出す一方、テンポの速い曲では思い切りギアを切り替え、キレキレの技術を駆使して息をもつかせぬような緊迫感を醸す。
ガイドコメント
ブルーグラス、オルタナ・カントリーやロック界隈で引っ張りだこの凄腕マンドリン奏者、クリス・シーリーがコントラバス奏者のエドガー・メイヤーをプロデューサーに迎えて録音したアルバム。ヴァイオリン音楽の“旧約聖書”から新たな響きを生み出している。
収録曲
J.S.バッハ:
01無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV1001
02無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調BWV1002
03無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調BWV1003